ナイツ(千雨/さよ)
さよ
「どうもー、ナイツでーす」
千雨
「……よろしく」
さよ
「突然ですけど、私、地縛霊なんですよ〜」
千雨
「まぁ、これ読んでるヤツは知ってるだろうな」
さよ
「それで、随分永いこと現世にいるんですけれど、
行動範囲が制限されてるし、
何かを見聞きするのも不便で、
知らないことばっかりなんですね」
千雨
「地縛霊だからな…」
さよ
「だから、色んなことを勉強しようと思って、
検索サイトのヤホーで調べ物をしてみたんですよ」
千雨
「私がキャスティングされたってことは
そういうことなんだろうな、とは思ってたぜ…」
さよ
「私たちの生みの親である赤松健先生について調べてきたので、
今日はその話をさせてもらいますね〜^^」
千雨
「何かの間違いでこれが先生の目に入っても知らねえからな?」
さよ
「赤マツケン先生は1968年の生まれで…」
千雨
「松平健みたいな言い方すんじゃねえよ。
サンバ踊りだすかと思うだろ」
さよ
「…生まれたのは愛知県名古屋市なんですけど、
その後何回か引っ越していて、
育ったのは東京都東久米田市なんだそうです〜」
千雨
「東久留米市な?
久米田の野郎とは漫画家になるまで無関係だから。
あと、私が久米田の野郎とか言っていいのか知らんけど」
さよ
「海城高校から中央大学に進学したんですけども…」
千雨
「海城ってのはすげえよな。
アタマいいイメージに合ってる」
さよ
「高校時代はロリコン部に所属してまして…」
千雨
「マイコン部な。
人の性的嗜好を適当に決めつけんなよ」
さよ
「在籍時には『パラディン』というゲームを制作、発売したそうです」
千雨
「この流れだと完全にエロゲに聞こえるだろうが。
アクションRPGだかんな?
念のため」
さよ
「また、大学時代には
アニメーション研究会、漫画研究会、映画研究会に所属していまして…」
千雨
「この並び、またさっきのロリコンが効いてきちまうじゃねえか」
さよ
「同人サークルを作って即売会デビューも果たしたそうです」
千雨
「これも性的な響きになるよな、ロリコンっていうワンワードのせいで」
さよ
「そして、1993年。
『ひと夏のKIDSゲーム』という作品で賞を取りまして、
漫画家デビューすることになります」
千雨
「もう言い訳のしようが無いタイトルじゃねーか!!」
さよ
「デビューしてからも順調そのものでして、
連載2作目の『ラブひな』がアニメやゲームになる大ヒット」
千雨
「流石に『ラブひな』は読んだことあるが
内容以上のものを想像しちまうよな」
さよ
「前原しのぶさんとか
カオラ・スゥさんとか
サラ・マクドゥガルさんとか
いらっしゃいますしね」
千雨
「乗ってこなくていいんだよ!」
さよ
「『ラブひな』の連載を終えると、
次はいよいよ私たちが登場する『魔法先生ネギま!』の連載が始まるんですけど…」
千雨
「おお、ようやく来たか」
さよ
「連載準備中の2002年7月にご結婚をされまして」
千雨
「めでたいじゃねえか。
いい話だよな?」
さよ
「お相手の佳音さんは、何と11歳も年下なんだそうです」
千雨
「結局そこかよ!
いい加減にしろ!!」
さよ・千雨
「どうも、ありがとうございました〜」