錦鯉(美空/くーふぇ)
くーふぇ
「こーんーにーちわーーーアル!◯(☆∀☆)◯」
美空
「うるさいよ」
くーふぇ
「( `・ω・)☆ ガチ中華の聖地は池袋アル」
美空
「確かにその通りだけど何で今その情報入れてきた?
…錦鯉と申します、よろしくお願いします」
くーふぇ
「私、屋台をやってみたいアルよ」
美空
「屋台、いいんじゃない?
時期的にお祭りも多いだろうし」
くーふぇ
「あー、違う、違うヨ。
ああいう決められた場所に構えるのじゃなくて、
こう、ぐっと、屋台を引いて流しで営業してみたいアル」
美空
「なるほどね、昭和中期の土手で見られたようなスタイル」
くーふぇ
「そうアル。
屋台の素材を重たい金属にすることで、
引いて営業してるだけで修行にもなって一石二鳥ヨ!」
美空
「初期DRAGON BALLで重い甲羅背負ってるみたいな発想だけど、
金属にすると完全に陽が落ちるまでは…」
くーふぇ
「熱ちっ!」
美空
「まぁ、そうなるよね」
くーふぇ
「仕方ないから金属部分は最小限にして、
修行の効果はちょっと諦めるネ」
美空
「それが賢明だろうねぇ」
くーふぇ
「それじゃ、屋台、営業するから。
美空にはお客さんやって欲しいヨ」
美空
「お客さん?
やるの?」
くーふぇ
「もちろんアル」
美空
「しょうがないなぁ……」
くーふぇ
『パー〜…、プー〜♪』
美空
「豆腐屋!?」
くーふぇ
『パー〜…p』
美空
「ちょいちょい、待って待って」
くーふぇ
「どうしたアル?」
美空
「いや、どうしたじゃなくて。
そのラッパ、豆腐屋のやつだけど
屋台やるんでしょ?」
くーふぇ
「そうアルよ?」
美空
「何の屋台か知らないけどそのラッパ吹かれちゃうと話変わって来ちゃうから。
適当にこっちで屋台引いてるの見つけて近寄るから、
ラッパは吹かないで道を流しといて」
くーふぇ
「わかったアル」
美空
「じゃ、改めて。
…お、ちょっと向こうに屋台があるな。
小腹も空いてるし何か食べて帰ろう」
美空
(スタスタスタ…)
くーふぇ
(スタスタスタ…)
美空
(スタスタスタスタ……)
くーふぇ
(スタスタスタスタ……)
美空
(スタスタスタスタスタ…)
くーふぇ
(スタスタスタスタスタ…)
美空
「ストーップ!
ストップ!
ちょっと止まろうか」
くーふぇ
「どしたアル?」
美空
「『どしたアル?』じゃないのよ。
何でお客さんが寄って来てくれてるの逃げちゃうの」
くーふぇ
「お客さん?」
美空
「お客さん」
くーふぇ
「あー、お客さんだったアルか」
美空
「くーちゃんがお客さんやって、って言ったんでしょ!」
くーふぇ
「ごめん、ごめんアル。
てっきり警察が尾けてきたのだとばかリ…」
美空
「尾けられるようなことしたの!」
くーふぇ
「屋台で熊の手を出してるアルよ…」
美空
「マジで禁止のやつじゃねえか」
くーふぇ
「どうかこのことは内密にして欲しいアル」
美空
「客に懇願するようなことを抱えてるのがおかしいし、
屋外という360°フルオープンの状況でする話じゃないんだよな」
くーふぇ
「秘密をどうしても守れないというのならば仕方ない…。
消えてもらうアルよ」
美空
「怖い怖い怖い!
こっちの返答聞かずに武力行使て!
眼もキマッちゃってるし」
くーふぇ
「私、戦いに飢えてるアルよ…」
美空
「こっちは食に飢えてるから来たのよ!」
くーふぇ
「あ、お客さんアルか?」
美空
「さっきからそう言ってるでしょ!」
くーふぇ
「そうだったのネ…。
ニホンゴ、難しいアル…」
美空
「それで言い逃れしようとするの、
ついった民に叩かれるからやめておこうね」
くーふぇ
「それで、何にするアルか?」
美空
「切り替え早いな。
つか、逆に何があるの、この屋台?」
くーふぇ
「創作中華でお客さんに楽しんで貰ってるヨ!」
美空
「創作中華。
屋台ではなかなか聞かないジャンルだけど
美味しそうでいいね。
大将のお薦めは?」
くーふぇ
「山間部から住宅街までを歩き回ったお陰で肉付きバッチリの、
この熊の足ヨ!」
美空
「熊から離れろよ!
…もういいわ、どうも、ありがとうございました〜」