タカアンドトシ(超/楓姉)

超/楓姉
「どうも〜」


「タカアンドトシね」

楓姉
「今日は超殿に折り入って相談があるで御座るよ」


「ほう。
 かえでサンが私に相談。
 いいネ、聞くアルよ」

楓姉
「実は今度の週末、
 男性と街に買い物に行くことになったで御座るが、
 どのような服装で行くのが良いか
 わからぬので御座るよ」


「何と!
 かえでサンもなかなか隅に置けないアルね」

楓姉
「面妖な出で立ちで相手に恥をかかせてしまっては忍びないゆえ、
 超殿に相談したいということで御座る」


「わかたヨ。
 かえでサンのコーディネート、共に考えようじゃないカ」

楓姉
「かたじけない」


「そう言えば私服のかえでサンをまともに見たことが無いネ。
 まずはどんな服を持っているか、から聞いていくヨ」

楓姉
「ふむ…。
 似たような服を色違いで何着か着回している感じ…で御座ろうか」


「おお、意外な回答ネ。
 人に相談を持ちかけるまでもなく御洒落サンである可能性が出てきたヨ」

楓姉
「左様で御座るか?」


「して、どのような系統の服ネ?」

楓姉
「忍び装束で御座る」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「(´−ω−)」


「今のやり取りで読者は一斉に嫌な予感を抱いたに決まてるヨ!
 タカアンドトシを模した漫才でこの流れが出来たら
 あとは一直線ネ!」

楓姉
「生憎、漫才とやらはよく理解していないで御座るよ」


「理解して繰り出してたらよりタチが悪いネ」

楓姉
「補足では御座るが、
 忍び装束という具体的な衣装があるワケではなく、
 社会に紛れるために世に言う野良着を纏っていたのを
 忍者が着ていたというころで忍び装束と称されているだけで御座る」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) やはり忍者か」

楓姉
「(´−ω−)」


「はあ…。
 一応聞くアルが、
 他に何かトップスと呼べるようなものは持っているアルか?」

楓姉
「鎖帷子」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「(´−ω−)」


「こうなると愚問でしかない気がするアルが、
 スカートなんかは持っていないかネ?」

楓姉
「ひらひらした服装は任務に支障をきたすゆえ…」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「脚絆であれば備えがあるで御座るが…」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「(´−ω−)」


「口語で『きゃはん』と聞いて
 『にくづき』の方の『あし』に絆と書くのを
 瞬時に思い浮かべられる人間は少数派ヨ!」

楓姉
「拙者としては日頃より慣れ親しんでいる装束で御座るが…」


「次、行くヨ!
 御洒落の基本は足元と言うネ!
 靴はどういうものを持っているカ!?」

楓姉
「足袋と草鞋で御座るな」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「雪道など滑る場所用に突起のついた草鞋もあるで御座るよ」


「忍者豆知識は聞いてないネ!」

楓姉
「(´−ω−)」


「もはや絶望的アルが、
 何かアクセサリーの類はどうネ?」

楓姉
「う〜む…。
 手鉤の類になるかと…」


「ペシッ☆ヾ(・ω・`) 忍者か」

楓姉
「(´−ω−)」


「アタマのてっぺんから爪先まで思い切り忍者ネ!」

楓姉
「♪けど忍者では、ないで御座る」


「このザマで言い逃れ出来るカ!」

楓姉
「(´−ω−)」


「もう手持ちのものでどうにかするのは諦めて、
 身長が近いクラスメイト…龍宮サンだと似たようなことになりそうゆえ、
 少し差があるガ那波サンやいいんちょに服を借りて乗り切るしかないヨ」

楓姉
「その提案は若干問題があるで御座るな…」


「どこがネ?」

楓姉
「千鶴殿やいいんちょから服を借りたとして。
 一緒に行く男性にはすぐにそうとわかってしまうのでは、と」


「…野暮かと気遣い聞かなかったことが、
 実は最初に確認しておくべきことだた予感がするアル…」

楓姉
「どういうことで御座るか?」


「まさかとは思うガ、
 一緒に街に買い物に行く男性とは……」

楓姉
「もちろん、ネギ坊主で御座るよ^^」


「迷うことなく制服で行くがいいヨ!」