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YS横浜 0−1 讃岐
J3/第29節
(20/11/22:ニッパツ)
DAZN



YS横浜スタメン

________宮本________
____佐藤______柳_____
船橋____土館__宮尾____音泉
___池ヶ谷__秋葉__宗近____
________大内________



讃岐スタメン

______重松__ブラウン____
____池谷______岩本____
森川______長谷川_____薩川
____松本__竹内__ホヨン___
________服部________



YS横浜の狙い通りに試合が推移した90分は
スコアレスドローが見えた後半ATに劇的なゴールが生まれた。



YS横浜。
「左でしっかり守って右奥から攻める」という意図を持った並びと人選で試合に入り、
ウォーターブレイクの前後で前線守備の開始位置を変えるという工夫を見せるなど
守備から試合を作ることに成功。
しかし、右サイドの突破を託された音泉や
ポストプレーで起点となることを期待された宮本は、
リヒャルト監督の狙いほどには讃岐守備陣を凌駕出来なかった。

宮本に代えてスピードタイプのオニエ投入、
最終盤の3枚替えによる3−2−3−2へのフォーメーション変更…と
リヒャルト監督は攻撃にシフトするブーストを二段階で用意していたものの、
これも思い描いた結果を呼び込むことが出来ず。

守備面では目論見通りに出来ていたハズなので、
最低でも引き分けで終わりたかっただろうな、と思う。

実らなかったものの意図がよくわかり人選もマッチした采配で、
監督の策略家の面がよく表れた試合だったと言える。
こう言うとYS横浜サポには悪いのだけど、
もっと選手の質が高いチームで指揮を執れるようなことがあれば、
強いチームを作り上げることが出来そうな気はする。
(目の前のチームに適した指揮が執れないという言い方も出来るかも知れないが、
 YS横浜の選手は最低限の仕組みはきちんと理解して動けているので、
 弱いチームを引き上げるというような面でもそこまで向いてないということは無いと思う)






讃岐。
良い言い方をすれば、自分たちを貫けた。
悪い言い方をすれば、相手のやり方にまんまと乗ってしまった。
…と、なると思うのだけど、
個人的には前者の言い方の方がより現実に近いように思う。

センターサークル自陣側に引き篭もってから守備を開始したYS横浜に対して
呼応したDFラインの高さでサッカーをしていたのは
ウラに広大なスペースが生まれることを考慮しても、攻撃面を考えれば必要なこと。
また、YS横浜の「矢」である音泉には森川と松本が二段構えのケアが出来ていたので、
「わかっていて乗っかっていた(貫いた)」と見るべきでしょう。

相手の狙いに乗っていたのでこじ開ける難度が上がっていたのは確かで、
決定機は殆ど無く、好機も少なかったけれど、
奪われたボールを中盤と最終ラインで我慢強く再奪取しながら、
繰り返し仕掛けたことが最後に実ったと言える。

ここで違うやり方を選べて、それで崩してしまえるチームが強いチームなんだろうけど、
今の讃岐は、まずは1つのやり方を極めて行く段階ということだし、
ボックス脇を攻略すべくいつも行っていた崩しを咄嗟にピッチ中央で表現したことがゴールに繋がったという事実は、
踏んでいる段階が間違いでないことの証左なのでは。

しぶとく勝ちを拾えるようになってきた手応えが生まれてきたかと思いきや、
だけどここ数試合は勝てないでいたという状況にあって、
こういう内容の試合を勝ち切れたというのは大きいと思う。

勝てないでいた数試合の相手は秋田、長野、鹿児島と上位に名を連ねるチームで(G大阪U-23を除く)、
勝てたのはこの試合が始まる段階で自分たちより1つ下の順位だったYS横浜というところに
「勝ち切れたと言っても下位相手」ということを思う人もいるかも知れないけど、
下位相手に勝ち切れないチームが上位相手に勝ち切れるハズがないので、
そういう意味で、妥当な結果をきちんと掴めたということで、プラス評価すべきでしょう。


個人について。

服部。
ようやくのクリーンシートと勝利(敗戦以外の結果)で、
大きな自信になるのでは。
彼自身もまずまずだったように思う。

長谷川。
前節もだけど、まだ万全からは遠い印象。
それでも起用されるのは、期待もあるだろうし、
アンカーの人材不足ということでもあるのだろう。

薩川。
対面の船橋に斜めへの仕掛けを消されながらも、
何度もトライした姿勢がまず良かった。
(真横に追いやられることになっても仕掛け続けたことで圧力を与えていたと思う)
そして、IHでのプレーも良かった。
前回このポジションでプレーした時(第24節の藤枝戦)は
「残り時間も短いしプレー強度担保のための緊急措置」と思われたんだけど、
今日のプレーぶりはIHでの練習もきちんとしていたもので、
しかも、そこでドリブルによる推進力も発揮していたし、
ゴールの場面ではしっかりと相手ゴール前に詰めるところまで出来ていた。
この2試合で大幅に評価を上げましたね。




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