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讃岐 １－０ 沼津
Ｊ３／第７節
（21/05/01：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿中村駿＿＿重松＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿佐々木＿＿＿＿＿岩本＿＿＿＿
薩川＿＿＿＿＿＿西本＿＿＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿西野＿＿竹内＿＿小松＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿高橋＿＿＿＿＿＿＿＿
沼津スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿渡邉＿＿＿＿＿＿＿＿
高橋＿＿＿＿＿＿鈴木＿＿＿＿＿＿＿北
＿＿＿＿＿＿徳永＿＿瓜生＿＿＿＿＿＿
濱＿＿＿＿＿藤嵜＿＿後藤＿＿＿＿安在
＿＿＿＿＿＿＿＿大友＿＿＿＿＿＿＿＿
サイドからの崩しを志向する両チームの戦いは
自分たちの時間帯を長く保つことが出来た讃岐に軍配。
ようやくの今季初勝利となった。
讃岐。
準備に２週間を費やせた前節の時点でわかってはいたが、
やはりゼムノビッチ監督のチーム作りは、これまでの流れの延長線上。
望月～上野山～西村という昨季からのサッカーから変化は無く、
（抱える選手が変われば細かい部分では変わるのだろうけど）
継続や積み重ね、チームの哲学を作るんだという部分では良いことと言えるし、
３年計画遂行を念頭にした劇薬（とそれに伴う覚醒）を求めるのであれば、
不満を感じることになりそうだ。
具体的には、
奪った瞬間に手数をかけずに行けそうなら前方へ素早くボールを流し込み
（前節ではマーク（栗田）が、今節では前半にシュンタ（中村駿）、後半にマークがそれに反応する役割）
それが難しければボールを大事にしながら全体で押し込み、
サイドからのクロスないしはペナ角アタック。
守備では、さほど前からは追わずに最終的にボックス手前で跳ね返せれば良いという感じ
（守備面は攻撃面以上に整備の必要を感じる。
奪いどころの設定や囲み方など、昨季からボールに近い選手の頑張りに頼っている印象が強い）
この試合では、特に後半、沼津のSH、SBが中央寄りに帰陣するようになり
誰かしら一人が大外でフリーでボールを持てる場面が多くなったためか、
密集に仕掛ける形になるペナ角アタックよりもクロスを優先的に選択していた。
選手によるものなのかベンチの指示なのかは不明だが、この判断は良かったと思う。
（右にいた時の川﨑は大外を狙う工夫が見られたけど、
他の選手にもただ放り込む以外の工夫が出てくるともっと良い。
そしてこれは、クロッサーだけでなく受け手との共同作業である）
フォーメーションもメンバーも昨季のベースがあるので、
これから幾らかは盛り返せていけそう。
その度合については、
ゼムノビッチ監督の仕込みの程度や、選手個人の成長に拠るでしょう。
昨季からの出場機会から考えれば、
マーク、川﨑、岩本、薩川辺りから複数に飛躍的な伸びを期待したい。
個人について。
シュンタ。
「がむしゃらにやらないと」というツイートがあったけど、
体現できていると思う。
無駄に走り回るのではなくて、守備面での良いヘルプ、カバーリングに顕著。
シュートへの意識も強く保てているので、
どんどん報われて欲しい。
遠藤。
小松の詳細がわからないのだけど、
緊急出場となった中でしっかり試合に入ってくれていた。
最終ラインのユーティリティーとして頼もしい限り。
59分くらいの、右奥へ川﨑を走らせたパスの強さも良かった。
讃岐の各選手はあの強さのパスを出して、受けてが出来るようにならないとね。
マーク。
DFとの競り合いの中で今日は上手いことキープ出来る場面が多かった。
身体の当て方、当てるタイミングといった話になるんだけど、
今日のデキをスタンダードにしたい。
そうすれば、自分が落としたボールをウラに出してもらって
競り合ってたDFをスピードで置き去りにして好機…みたいなことが増えるハズ。
ワタル（佐々木）
左IHでの出場となったわけだけど、
守備で寄せるスピードと強度、
左CBの西野が持った時のポジショニングなどが物足りなかった。
IHはアンカーよりも全方向に強度を持って動けないと守備で使えない選手になってしまうし、
西野は右利きで左CBとしてのボール展開に制限のある選手なのだから、
そこを考えて欲しかった。
ひとつ、バイタルでいい仕掛けを見せることが出来たけど、
ボールを持てばあれくらいやれるのはわかってる。
自分の良さであるボール保持時のプレーを増やすために、
守備や受け方といったボールを持つまでのプレーを向上させよう。
沼津。
２DHの片方（主に徳永）がサリー気味になって両SBを前目にし、
早めにサイド奥を突いてSHの独力突破、
SHが詰まればすかさずフォローに入るSBとの連携での崩し
……という攻撃がメイン。
SHの高橋、北は共にフィジカルコンタクトに強くゴリゴリ突破する感じの選手なので
個人の特徴とマッチしていると言える。
CFの渡邉も含め、前線の選手はフィジカルコンタクトに秀でている印象だったな。
実況を聞いている感じだと、
普段は瓜生がトップ下みたいだけど、
菅井の出場停止に伴い瓜生がDHに下がりそこへ鈴木…というのは、
守備重視の考え方なのか、
抱えてる選手に攻撃面で能力のある選手を欠いているのか。
サイド攻撃が基本なのだし、
最初から渡邉今村の２トップで４－４－２という選択もあるのでは？と感じたが、
そうなるとジョーカー的な選手がいないのかな…。
守備面ではオーソドックスに４－４－２でセットしていたんだけど、
後半、SHとSBの帰陣の位置がおかしくて、
讃岐のクロス祭りを許す要因になっていたと思う。
前半は特にそういう感じではなかったのに、何があったのだろう？
失点前から３ラインの間延びも目立っていたし、
「ここまでの４試合でわずか２失点が示す通り堅守のチームである」とは、
ちょっと言い難いように感じた。
この試合では出来てなかったけど、
本来は前からガツガツ奪いに行くチームなのだろうか。
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