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讃岐 1−3 鳥取
J3/第29節
(21/11/28:Pikara)
DAZN
讃岐スタメン
_____中村駿__重松______
______高木__佐々木_____
薩川_____長谷川_____中村亮
____西本__竹内__小松____
________高橋________
鳥取スタメン
________田口________
____可児______石川____
魚里___新井素__世瀬____妹尾
____杉井__藤原__鈴木____
________糸原________
先制したまでは良かった讃岐だったが、その後にガス欠を起こす。
機を逃さなかった鳥取が7分間に3ゴールの固め打ちで裏天王山を制した。
ホーム最終戦の讃岐はセレモニーが行われる功労者二人を
勝利で送り出すことが出来ず。
讃岐。
今季を象徴するような試合だった。
(ゼムノビッチ監督の中で)攻撃を志向したフォーメーションを採用するも、
彼我を見ての攻め筋や守り方がきちんと用意されているわけではなく、
人数(と時間)をかけたサイド攻撃とカウンター、
どこで、どのように奪うかといった意図が感じられない人海守備という
見慣れた戦いぶりを展開。
好機の回数と質で劣りながらも先制にまで漕ぎ着けた選手たちは、
後半のウォーターブレイク手前まではよく頑張れていたのではと思うが、
そのツケか、明らかにガス欠を起こしてしまう。
この試合、ベンチの差配で同点で終えることが出来たと思っていて、
それが成せなかったのは、
同点に追いつかれた直後にベンチが動けなかったことにあると感じている。
1−0でリードしている状況では
(自チームの選手の足が止まり始めていたとしても)
動いてバランスを崩すことを恐れるのはわかるが、
1−1となれば話は別である。
追いついて意気揚々となる相手と、
足が止まり始めている上に追いつかれてダメージ甚大の自分たち。
毎年優勝争いするような強豪チームであるならともかく、
ベンチから手当てをするのが常識的な判断だろう。
にも関わらず動きが無かったのは何故なのか。
こんな推察はしたくないのだけど、
「追いつかれることを想定していなかった」以外に理由が見当たらないし、
今季のゼムノビッチ監督を見ていれば、
この推察が的外れである可能性は低いのではとも思う。
そういう意味でも、今季を象徴する試合となってしまった。
既に今季限りの引退を表明していて、
試合後にはセレモニーも行われた高木和正と竹内彬は、
普通に来季も主力ないし準レギュラーとしてプレー出来ることを示した。
変な意味での「思い出試合」ではなかったことは、
この試合を観た人なら同意してくれると思う。
若いチームなので精神的にも負うところの多かったであろうこの二人が去り、
果たして来季はどうなってしまいのやらという不安は大きいが、
二人や、
讃岐が今J3を戦えている立場に至るまでに尽力してくれた人たちのためにも、
(今季最終節ではあるけど)次節から、
気持ちを新たにやっていくしかあるまい。
鳥取。
ボックス幅でボールを動かしながら、
バイタルへの縦パスをきっかけに
中央レーン最前線へと選手が雪崩込んでいく攻撃はなかなかの迫力だった。
ファジーなポジショニングでボールを受けては的確にパスを捌く可児、
引いて受ける動きと最前線への飛び出しをダイナミックに行う石川、
前の選手にボールを当てながら自身も飛び出していく世瀬、妹尾、
いかにもCFといった振る舞いの田口といった選手たちは
狙いとする攻撃をよく表現出来ていたと思う。
讃岐の人垣の前に最後の最後でゴールへと至れなかった前半からその質を保ち続け、
後半のウォーターブレイク前後から讃岐の足が止まり始め自分たちを阻むものが無くなると、
きちんとゴールを仕留めてみせた。
守備では中盤での切り替えと3バックの前への意識が特徴的で、
かわされてカウンターを許す脆さと隣合わせではあるけれど、
それは覚悟の上という雰囲気を感じた。
前任の木監督よりも、
攻守にかなりダイナミズムを出そうとするチームになったという印象でした。
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