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福島 ０－０ 讃岐
Ｊ３／第９節
（23/05/03：とうほう）
DAZN
福島スタメン
＿＿＿＿＿＿長野＿＿樋口＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿塩浜＿＿＿＿＿＿柴＿＿＿＿＿
田中＿＿＿＿＿＿上畑＿＿＿＿＿＿古林
＿＿＿＿＿鈴＿＿大武＿＿野末＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿山本＿＿＿＿＿＿＿＿
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿赤星＿＿＿＿＿＿＿＿
森＿＿＿＿＿＿＿後藤＿＿＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿＿長谷川＿＿江口＿＿＿＿＿＿
田尾＿＿＿＿奥田＿＿奈良坂＿＿＿金井
＿＿＿＿＿＿＿＿今村＿＿＿＿＿＿＿＿
福島対策がそのまま自分たちの良さを出すことに直結した讃岐が
主導権を握った90分間だったが、
福島も我慢強い守備で得点を許さず、スコアレスドローで決着。
福島。
恐らくは、一旦中央にパスを差し込んでおいてから
サイドに散らしてWBのクロスに持ち込みたいのだと思うけど、
讃岐の守り方、自分たちのサイドにかける人数の問題などで上手く行かなかった。
讃岐のSBに対してIHが外に出ていくという
試合開始当初の自分たちの守り方を考えれば
（その守り方が既にIHに過負荷がかかってるとはいえ）
IHがWBに加勢してサイドのコンビネーションを高めるか、
HVがWBをもっとサポートするかすれば、
一旦中央にパスを差し込まずともサイドでクロスに持ち込めるのではとも思うが…。
一旦中央に差し込む、中央に人数を常にかけるというのは
「ネガトラを考えての差配なのかも知れないが
元々３バックなんだし過剰な心配なのでは」
というのが正直な印象だが、
中央に人数を残しておきながらも
トランジションで後手に回ることが多かったのを見ると、
服部監督としてもアタマの痛いところなのかも。
また、中央に人数を残す以上はサイドに人数をかけられないので、
サイドで優位性を生んでクロスに持ち込むために
一旦相手の守備を中央に寄せるのは当然の選択ということか。
ともあれ。
最前線の樋口は動かさずに、
長野と塩浜を入れ替えるとか柴が上畑の隣に降りるといった工夫で
讃岐の中央守備にズレを生もうという試みはあったが、
いずれも上手く行ったとは言い難かった。
一方で、IHが讃岐SBへと出ていくことを利用されて
（IHが出ていったスペースに簡単にリターンパスを通されて）
苦しくなっていた讃岐のビルドアップに対する守備は、
途中から柴と長野をそれぞれ１列下げての３－４－２－１にすることで対応。
IHが讃岐SBへ圧力に出ても中のスペースは２枚にしたDHでしっかりと埋めることで、
讃岐の狙いを阻むことに成功。
この変更が無ければ、もっと讃岐のワンサイドゲームになっていたと思われる。
個人的には、鈴に対して
「もっと持ち上がっていい」
「対角線フィードで右WBを走らせろ」
みたいな指示をしてもいいんじゃないかなと思った。
それが出来る左足を持っているように見えたし、
そういうことをされたら、
この試合で讃岐がしたような
「福島の３バックを１トップのみで見張る」ような守り方では
立ちいかなくなるので、
福島としても人数をかけている中盤中央で繋ぎやすくなってくるのでは。
讃岐。
・４－２－３－１を敷いてトップ下の後藤で相手のアンカー（上畑）を消す。
・相手のIHが降りて受ける（柴が降りっ放しで２DH状態になる）動きには
普段そうしているように江口を前に出して捕まえる。
・引いて受ける相手WG（右の古林に限られていた）には
SB（田尾）が長距離縦スライドで対応。
SH（森）はいつでも中央守備へ加勢できる状態を維持。
これらの福島対策の守備がきちんとハマッて
相手にクリーンな前進を許さなかった。
また、トランジションの部分も攻守でその多くに勝利し、
ボールを奪った選手が常に前を見る／前の選手が動き出すという
「まずは相手の背後を狙う」チームの約束事の意識も強く、
いい攻撃が何度も繰り出せていたと思う。
その中で長谷川が一旦保持して縦一辺倒にならないよう落ち着かせたり、
後藤がドリブルを入れてアクセントになったり、
福島のところで書いた「福島のIHを動かしておいてそのスペースを使っての前進」が
対応されてからは
赤星への長めのボールの比率を増やしてみたり…と、
攻守両面で非常にいい内容だった。
この内容で好機の数がそこまでではなかったというのは
これから積み上げていかなければいけない部分だけど、
米山監督が志向するサッカーの体現という意味では
十分なものを見せられたように思う。
試合が始まるまでは
「前節のことを考えれば内容よりもとにかく勝利」と思っていたのだけど、
こに内容であれば、
「きちんとカムバックしてみせた」と評価するしかない。
あとは、このサッカーをコンスタントにどの相手に対してでも出せるように、
日々のトレーニングを重ねていくだけでしょう。
米山監督。
前節が不甲斐ない試合だっただけにスタメンの変更は十分に考えられたけど、
主将であり被決定機を救い続けてきたGK高橋拓を代えてくるとは思わなかった。
鳥取戦で見せたファイヤーフォーメーションもそうだけど、
なかなかの思い切りも持っている監督ですね。
今村。
Ｊリーグ初出場おめでとう。
さほどピンチもなくて逆に難しい試合だったかも知れない中で、
最終盤のビッグセーブは素晴らしかった。
「いい内容だった」と「いい内容だったけど…」を分かつ、
大きな仕事だったと思う。
高橋拓。
川﨑の負傷に伴う３枚替えのタイミングでベンチ付近が映った際に、
テクニカルエリア手前まで出てきて
選手を鼓舞したり、
交代したい旨を主審にアピールしたり、
ピッチから退いてきた選手を出迎えたりしてるさまが見えた。
「おそらくは他の時間帯でも、
ベンチから声を枯らして共に戦っていたのだろう」と、
容易に想像出来る姿だった。
素晴らしい。
どうでもいい話。
DAZNのメンバー紹介テロップがおかしなことになっていて、
讃岐のサブが高橋拓、臼井、高橋拓、臼井、武下、下川、鯰田と書かれていた件（笑）
高橋拓と臼井が被ってるぶんの２人誰なんだよ（笑）
結果バレ回避のためにネットを見ることもしなかったので、
川﨑の負傷でベンチの様子が映った時に小山を、
交代で出てきたので森本を、
それぞれ確認するまでわからなかった（笑）
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