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琉球 1−0 讃岐
J3/第30節
(23/10/07:タピック)
DAZN



琉球スタメン

______阿部__清武______
富所______________中野
______平松__岡澤______
福村____牟田__上原_____柳
________田口________



讃岐スタメン

________赤星________
吉田______後藤_____高橋尚
______岩本__江口______
奥田___奈良坂__宗近____武下
________今村________



互いの緩い守備からラクに攻撃が出来ていた前半と、
スコア状況でやることがハッキリしていた後半と。
讃岐より攻撃が上手かった琉球が勝点3を獲得した。



琉球。
中央に2CBと2DHが残って保持、散らし、被カウンターの備えを行いつつ、
SHが中に入って密度を増した中央に一旦縦パスを刺して
外で高い位置を取るSBを使っていこう…という攻撃だった。

前半は清武が、後半は阿部が、それぞれ列を降りて中盤中央受けに加勢し、
讃岐の守備が更にグッと中央に寄せることに成功していたと思う。

得点シーンがわかりやすいけど、
ボールを持った選手を周囲の選手が追い越してパスコースを創る動きもスムーズで、
誰がどのレーンを使うのかといった部分も整理されていた印象。

一方で、
(自分たちに負けたチームに言われたくないとは思うけど)
フラットな状態での守備は緩く、
先制したのちに割り切って撤退を決め込まない限りは、
なかなか失点が減りそうな感じがしなかった。


面白かったのは、
阿部や金崎が保持の際に後方を助ける動きをけっこう献身的にしていたこと。
そういうところに気を配るような年齢だもんなぁ、2人とも。






讃岐。
琉球の守備が緩かったこともあって前半は好機をかなり作れており、
ビハインドを負ったものの何となくカッコはついていたけど、
「いい守備からいい攻撃」を掲げているチームがあんな緩い守備をしていては、
勝てる試合も勝てないし、強いチーム相手に接戦を演じることも出来ない。

琉球が中盤中央に縦パスを刺すための工夫をしているとはいえ、
あまりにもあっさりそのパスを許し過ぎていたし、
自陣ではボールホルダーに対して圧力がほぼほぼ掛けられていなかった。

HTに、米山監督に喝を入れられたのだと思うけど、
後半はふわふわした感じが消えて緊迫感のようなものが出てきてはいたけど、
琉球も同様にHTでの締め直しが行われ、
「互いにゆるゆる守備からの攻め合い」が
「受けるホームチームと追うアウェイチーム」に変わっただけで
能力的な均衡を打ち破るには至れなかった。


敵陣で攻め立てる時間が長くなった後半に感じた不思議は2つ。
1つは、深さを取るプレーが皆無だったこと。
もう1つは、赤星をベンチに下げたあともハイクロス一辺倒だったこと。

本職CBの奥田が左SBを務め、
左SHはドリブラーの吉田と本職FWの岩岸となった左サイドはさておき、
右サイドのミドルサード出口辺りで
森が球種を変えながら何度もクロスを試みては跳ね返されている中、
臼井が一度たりとも彼を追い越す動きを見せなかったのは、
ベンチの指示なのだろうか?

深さを取らないのだから、
クロスが浮いたボール一辺倒になるのは仕方ないが、
(グラウンダーのクロスは深さを取ってこそのものだ) クロス以外の攻撃手段を試みなかったことにも疑問が残る。
もちろん、中央からの仕掛けは被カウンターのリスクと隣り合わせだけれど、
只でさえ可能性の低いハイクロスを、
相手が来るとわかっている状態で入れてみたところで
可能性が更に低くなるだけだと思うのだが…。

それと、これは謎というわけではないんだけど、
後半、最前線の選手がクロス待ちで立っているだけになってたのは
凄く気になった。
ボールの有無に関わらずマーカーと駆け引きして、
相手をズラして、
個人としてチームとしてボールを動かす先を創っていかないと、
好機にはならない。
クロス待ちして、相手もそれを見てクロスに構えて、
可能性のある場面ってどれだけ訪れた?



岩本。
長引かないことを祈る。
一昨年も、去年も、今年の前半も、怪我で満足にプレー出来なかったのに、
ようやくスタメンが続いてきてる中でまた怪我だなんて悲しい…。

米山監督。
HTの2枚替えに川西、岩岸の順次投入は
「打てる手を適切なタイミングで打った」と思うけど、
今日の試合に限らず、
もうちょっと攻撃パターンにバリエーションが欲しいです。
それから、次節のホームでの鳥取戦では、
今日の前半のようなことが無いように
しっかりと締め直してください。




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