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岐阜 4−3 讃岐
J3/第3節
(24/03/10:長良川)
DAZN



岐阜スタメン

______田口__藤岡______
荒木______________新垣
______西谷__庄司______
文_____川上__甲斐____石田
________茂木________



讃岐スタメン

______冨永__大野______
吉田源_____________前川
______岩本__川西______
深港____宗近__奥田____内田
________今村________



90分間で7回もネットが揺れた打ち合いはホームの岐阜に軍配。
岐阜の方が優れていたというよりは讃岐の方により隙があったという印象。



岐阜。
終始バタバタした試合展開になってしまっていたけど、
配球に優れた西谷と庄司をドイス・ボランチに据えていることからも
本質的にはじっくりとボールを握って
多彩な攻撃パターンを選びながらサッカーをしたいのだと思う。

ウラ狙いに優れた藤岡、収められる田口、
左サイドはスピードを活かした突破が魅力の荒木とその後方にゲームを作れる文、
右サイドはボールを落ち着かせられる上に逆足の新垣がいて攻撃的SBの石田のセット…。

思惑通りに機能すれば、
こうしたバタバタした試合でなくても
毎試合複数得点出来そうなメンツと構成だ。

この試合に関しては、讃岐の隙を突いて選手たちが能力の一端を見せつつ、
GK茂木の脳震盪により前半途中からの緊急出場となったGK上田の好守が光ったという印象。

追いかけているチームでない限り、
このような内容の試合から色々と読み取るのは難しい…。






讃岐。
この試合でも攻撃時に3バックへ可変する戦い方を採用…どころか、
ボールが相手から見てミドルサード出口辺りまでの場所にある状況でも
3バックで構えてみせ、
(前に出てWB化する役割は右SB内田が担った)
今季は主導権を握る、攻撃的に行くという意思を感じさせた。

右SHでスタートした前川は可変の際に完全にシャドーという感じではなく、
シャドーとボランチの間に位置し、
ボールの動き方の中でハブになっていたのも良かった。
岩本、川西、前川で「狭い中でも怖がらずに受ける」を実践し、
全体でじんわりと前進していくことを可能にしていた。
より前に構えて仕掛けの部分で良さを見せる森の右SHとは違う良さがあったと言える。

また、51分に3−2となってからの64分には左合を投入して
ボールの保持/非保持に関わらず完全に3バックにシフト。
左SHから右シャドーに移動させた吉田源、
右DHからCFに移動させた川西が機能して3−3の同点に持ち込むなど、
攻撃面では成果を見せたと言っていい。

言っていい、が…。

攻撃に軸足を移していくにあたってベースとなる、
昨季の戦いで一定の成果を得た(としている)守備において、
前後半の立ち上がりにおける計3失点は頂けない。

今季ここまでの試合もそうだけど、
クロッサーとなる相手選手に対する寄せが甘いのは要改善でしょう。

4失点目も、3バックの弱点であるWBのウラ、HVの外側をスローインから突かれた形で、
それ自体はフォーメーションによるリスクなので受容するにしても、
そこからのラストパスに対し中で人を捕まえ切れずにワンタッチで合わされたのは問題がある。
外をやられても中で阻むのが3バックの前提なのだし、
仕留めたのが投入されたての粟飯原だったことも含めて、
最大限の警戒をしておいて欲しかった。

自分たちが見せた隙で試合を難しくして、
腹を括ったことで攻撃面での成果を見せたものの、
最後になって隙をまた見せてしまった。

そんなふうに総括出来る試合だったように思う。


どうにかして引き分けに持ち込みたかったな…。
負けが先行してしまうと、攻撃に軸足を移していくことに躊躇や迷いが出て来かねない。
もちろん、4失点してるのだから守備は見つめ直す必要があるのだけれど、
バランスの取り方という点で、ね。




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