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讃岐 0−1 金沢
J3/第17節
(24/06/16:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________赤星________
____冨永______川西____
吉田源___前川__吉田陣___内田
____深港__奈良坂_宗近____
________今村________



金沢スタメン

_______マリソン_______
____塚元______梶浦____
石原____大山__西谷____小島
____井上__鈴木__庄司____
________上田________



前半は五分に近い展開、後半はほぼ讃岐の試合として推移していく中、
金沢が後半唯一のチャンスを仕留めて勝点3の獲得に成功。
讃岐は2試合続けて試合を支配しながらノーゴールでの敗戦となってしまった。



讃岐。
12日に天皇杯の長崎戦で得た手応えからか、
引き続き3−4−2−1を採用しながらもボール保持に長けた選手を並べて臨んだ一戦。

前川、吉田陣、川西が機を見て列を降りながら行う最後尾からの地上戦と、
赤星へのロングボールとをバランス良く交えながら、
ロストしても前向きに守備が出来る状態でのサッカーを展開。
この並びから懸念される中盤守備の強度を覆い隠すことに成功しながら、
金沢を追い込んで行った。

左サイドでの吉田源の突破力を活かす形と、
右サイドで連携の中から内田、川西らが深い位置を狙っていく形も
十分に機能していたと言えるし、
変化を求めたい後半半ばの右シャドーへ下川投入は
左利きである彼の中に持ち出す形が、
同じく最終盤での左CBの臼井&左DH竹村投入のセットは
吉田源の外を駆け上がる臼井と彼が上がったあとの最終ラインを埋める竹村という
理詰めのもので、
いずれも効果があったと思う。
赤星と代わって入った大野は赤星に負けず劣らず空中戦を制したし、
マリソンを完封した奈良坂は素晴らしいの一言だった。

うーん…。

F大阪と金沢以外の他サポがこの2試合を観ても、
「讃岐さん、何でこの内容で連敗なの?」というものを見せていると思う。
だけど、勝点が積み上がらない。

サッカーは本当に難しい(2週連続2度目)。

素晴らしい内容の試合をしても、勝点が伴ってこないとメンタル的に厳しくなってくる。
攻守両面で監督が出来る範囲の整備はここまでで、
あとはどうにかメンタルを維持させて、
この内容、サッカーを続けさせることしか無い、かな…。






金沢。
メンバーと監督の名前を見て、
「足元で繋いでくるのを基本としているのだろうな」と思ったのだけど、
実況の中で出たデータでは今季ここまでの保持率は50%を割り込み、
その数字はリーグ13位タイだという。

そして、それを裏付けるかのように
讃岐が前から奪いに来てることを察すると早々にマリソン目掛けて蹴っていた。
金沢からすれば、
想定していたよりも遥かにマリソンが封じられてしまったことだは誤算だっただろう。

とはいえ、前半は讃岐に保持を許しながらもさほど好機を作らせず、
攻撃と積極的なボール奪取にに行けなかったのか、あるいは行かなかったのかが
判然としなかった。

しかし、HTでの交代で後者であることがハッキリした。

ボールタッチが落ち着かずに少なくとも3度はイージーなロストをしていた塚元が交代となったのは
想定されたものだったが、
代わって入った杉浦が前線に留まり3−4−1−2(守備時5−3−2)になったのは、
「後ろから出ていく足が無い」
「マリソンのサポートに1人つけて2人でどうにかして欲しい」
という意図の表れであるように感じられた。

この印象は正しく試合内容に表れ、
セット守備時の中盤が4から3になったことも相まって
前半よりも圧倒的に讃岐に押し込まれてしまう。

予定通りだったのか奈良坂に封じられ続けたマリソンを諦めたのか
(マリソンの反応からして後者だと思われる)
マリソンに代えて加藤を投入、守備時5−4−1に戻したのも伊藤監督が感じていた苦しさが表れていたと思うのだが…。

決勝点を上げたのは梶浦だったけど、殊勲は加藤だったように思う。
アシストとなる正確なクロスを上げたこともそうだけど、
それ以外の部分でも貢献度は大きかった。
一応の意識としては攻撃時3−4−2−1の並びの中で、
中央ではボールが収まらない中で
(マリソンが封じられたのにCFが杉浦になってもハイボールを蹴らざるを得なくなっていた)
シャドーに留まらずサイドに開いてボールを引き出したり、
守備時には、危険を察知すれば担っていた左SHのポジションを捨てて中央へカバーに戻っていたし、
讃岐がコンビネーションを見せればボールが繋がれた先へと何度も追っていた。
途中で投入された選手が走るのは当たり前のことではあるけど、
全体で足が止まっていたチームにおいて素晴らしい働きだったと挙げるべきでしょう。




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