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磐田 2−2 川崎
J1/第22節
(24/07/06:ヤマハ)
DAZN



磐田スタメン

______ペイショット______
金子____ジャーメイン____松本
______上原__ゴメス_____
松原__グラッサ__鈴木____植村
________川島________



川崎スタメン

________小林________
マルシーニョ__脇坂______遠野
______瀬古__大島______
佐々木___高井__大南_____際
_______ソンリョン______



前半の終盤までは思惑通りに戦えていた磐田と、
そんな磐田を揺さぶって自分たちらしく戦った川崎。
結末は磐田にご褒美のプラス1、川崎は無念のロスト2となった。



磐田
川崎の後方でのボール保持は許容。
ジャーメインを前に出した4−4−2で早々に自陣で構え、
中央圧縮守備からの奪って速い攻撃を志向。

川崎の左右の揺さぶりの前に、
左サイド(川崎の右サイド)で比較的自由を許してしまうも、
狙い通り中央で跳ね返すことは出来ていた。
(金子と松本の守備力の違い、
 マルシーニョと遠野(際)の単騎での危険度の違いを考慮して、
 左サイドで比較的自由を許すことも想定していたことだと思う)

奪ってからは中央のペイショットに長いボールを当てるか、
その脇をウラに抜けていくジャーメインを走らせるか、
あるいはペイショットがDFラインを引っ張った手前でハブになるジャーメインをに預けるか。
この3つがメインの選択肢で、
ペイショットもジャーメインもその役割をまっとう出来ていたし、
川崎が即時奪回に強いこだわりを見せなかったこともあって、
この速い攻めが無理そうな時には上原や植村でボールを落ち着かせ、
保持に切り替えることが出来ていた。
これは今季観た2試合(第5節の鹿島戦、第14節の札幌戦)では観られなかった、
チームとしての大きな成長だと思う。

また、速攻でも遅攻でも左SHの金子が左HSからスタートし、
時に右ポケットにまで走り込む動きで
ペイショットとジャーメインを近い距離でサポートしていたのも効いていた。

…と、まぁ、まったく危なげないわけではないながらも
狙い通りに試合を運べていたと思うのだけど、
30分〜35分辺りから雲行きが怪しくなってくる。

奪ったあとの判断、プレーの質が落ちてきて、
川崎に押し込まれるがままという雰囲気に。

おそらく疲弊が原因なんだろうけど、HTを挟んでもこの状況は改善されず、
(川崎がHTで大島に代えて橘田を投入したことで状況はむしろ悪化した)
62分にようやく両SHを交代させたものの、
後手に回ってる印象は拭えない上に
金子、松本に対して古川、ジョゼでは大きく守備力を持ち直すには至らない。

結局、逆転を許して最終盤に必死の反撃に転じるまでは
川崎にいいようにやられてしまったし、
それゆえに、勝点を得られずに終わるのが妥当と言える試合となってしまった。

試合の流れを明け渡した時の反発力みたいなものが身についてくると、
もう少し拾える勝点が増えるんじゃないかな。






川崎。
磐田が自陣で構えて最後に跳ね返せばOKという守備を選択したため、
アタッキングサードまではさしたる苦も無くボールが運べて、
あとはそこからどう川崎らしく崩していくか…という試合だったと思う。

そして、示すべき川崎らしさは、ある程度は示せていたと言えるのでは。

物足りなさを感じたのは右サイド。
左で前進しておいてオープンな右サイドに大きく振る展開が前半に多く見られたんだけど、
そこでの際の個、際と遠野、脇坂の連携が、
やはり往時の川崎の右サイドと比べると淡白。
際は、川崎でSBをやるのであれば
もっとポケットを取る意識やSHとの連携を高めて欲しい。
遠野の右SHが適正なのかという疑問もあるのだけど、
今日の際を見てるとスタメン右SHが家長でも
それほど相手に怖さを与える仕掛けは出来なかったのではと感じる。

逆に、際のアーリークロスが跳ね返されたところを、
瀬古や脇坂がよく拾ってミドルや二次攻撃に繋げていたとは言えるけど…。


大島は復帰3試合目にしてようやくスタメンということだったけど、
うーん…。
周りからの信頼はまだまだ取り戻せてないようだし、
そりゃそうだろうなという感じだった。

山田と山内が躍動してたのは好印象。




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