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F大阪 1−3 讃岐
J3/第23節
(24/07/27:花園)
DAZN
F大阪スタメン
______古川__西村______
利根______________田中
______武井__下澤______
舘野____斉藤__秋山____美馬
________永井________
讃岐スタメン
______岩岸__赤星______
吉田源_____________森川
_____吉田陣__江口______
奥田____宗近__長谷川___内田
________今村________
気温40℃という気候と芝のコンディションがロングボールの応酬を呼び込み、
讃岐がそれに勝利した。
F大阪は一部の選手が判定への不満を隠さなかったことも含め、
良い雰囲気とは言えない状況で中断期間へ入ることに。
F大阪。
堅い守備からの整備されたロングカウンターと全体で押し込んでのサイド攻撃が
本来のこのチームのサッカーだと思うのだけど、
冒頭に書いたような状況でそれを諦めて試合に臨んだ結果、
前線は讃岐よりも先に消耗し、後方は徐々に跳ね返し切れなくなっていった。
ビハインドもあって先手先手で選手交代を行っていたものの、
入ってきた選手がイマイチ良さを見せられなかったことは
普段とサッカーが違うことと無関係ではないでしょう。
クロッサーとして優れてる両SBが高い位置に進出出来た結果として
左SB舘野の左クロスに右SB美馬がヘッドで合わせた67分のシーンが、
本来やりたいサッカーのハズ。
これを諦めざるを得なかったことは、
讃岐にとっては追い風だった。
上位を狙っていく上では「我慢して引き分けることが出来なかった」という意味で痛いでしょうけど、
この敗戦と敗れ方については、あまり深刻になる必要は無いのでは、と
他サポとしては無責任に思ったりします。
讃岐。
上図に示した4−4−2をスタート位置としてはいたものの、
2点目を奪う直前に現在の基本フォーメーションである3−4−2−1に落ち着くまでは
自陣セット守備の際の吉田源と岩岸が1列落ちる5−4−1、
自陣後方で保持した時に吉田陣をアンカー、吉田源、江口をIH、岩岸、森川をWGとする4−3−3…と、
ボールの位置と状況によりかなり柔軟に並びを変えていたのが印象的だった。
その狙いは、吉田源の消耗を最小限に抑えることにあったのでは、と推察する。
馬力のある彼はWB起用に際して激しく上下動をしながら
試合終盤でも後方から長い距離をドリブルで運び好機に繋げるなどしており、
それはチームにとってプラスをもたらしてはいたものの
ゴールまで迫りながら仕留めきれない場面が見られていたのも事実。
そこで、この試合では彼がより精度高く攻撃にエネルギーを割けるように
こうした上下動が少なく済む工夫を施したのではないか?
前半、今季の彼を考えれば低調と断じてもいいくらいに大人しいなという印象を抱いたのは
自分だけではないと思うのだけど、
それは「サイドで長い距離を運ぶ」「サイドで受けて仕掛ける」といった
これまでの役割とは異なり、
IH化してボールが来てもすぐにパスで捌く役割をこなしながら
勝負時に備えて消耗を抑えていたからこそでは?と考える。
では、勝負時とはいつなのか。
それは、こちらが先制してから相手が先に選手交代を行ったタイミングと言えるでしょう。
選手交代で同点ゴールを目指してのパワー補填を行った相手に対して、
それをまともに受けて(そして同点にされて)しまうのか、
先に2点目を奪うことで勝利をより近づけるのか。
この違いが大きなものであるのは間違いない。
そこで、2点目を奪うところに温存していた吉田源のエネルギーを使う、と。
赤星が後半になってハイボールでの勝率を上げて来ていたのも大きいし、
吉田源を得点に専念させる=シャドーに置くために
左サイドでの上下動を任せられる森川が加入していたのも
語り落とせない要素なのだけど、
とにかく、(この推察が正しければ)狙い通りに2点目を奪って0−2とすることに成功し、
その時点で勝利により近づいたのは疑いようがないでしょう。
この試合は編成と采配による勝利だったかな、と思います。
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