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岩手 1−2 讃岐
J3/第26節
(24/09/01:いわぎん)
DAZN



岩手スタメン

______河辺__深堀______
___ケネス______松原____
道本______新里_____水野颯
____佐古__深川__山内____
________大久保_______



讃岐スタメン

________赤星________
____森川______岩岸____
吉田源__長谷川__吉田陣___内田
____深港__奥田__西野____
________今村________



前半は讃岐が圧倒し、後半は岩手が盛り返す試合展開。
星川監督が就任してから2試合目とはいえ不出来が目立った岩手と、
前半で複数得点をしておいてラクに試合を運びたかった讃岐。



岩手。
最後尾からボールを丁寧に繋いでいきたいという星川監督の意向が見えはしたが、
その実践にはまだまだ時間がかかりそうな印象。

讃岐のハイプレスに対して3バックの耐性は低く、
GK大久保はビルドアップ隊の人数にカウントするのは難しい雰囲気。
鍵となるのはアンカーの新里で、
彼が上手く前を向いてボールを持てた時は左右への大きな展開を見せていたが、
彼も、周囲の選手も、彼がボールを受けて前を向くための動き、ボールの動かし方の工夫に乏しいため
彼からの展開は回数が限られていたし、
また、WBやIHがビルドアップを助けに顔を出すパターンも用意されていなかった。

後半は(意図的だったのか怪しいとみているが)
讃岐のハイプレスをより深い位置に引き込む形になり、
これが結果として讃岐の間延びを生み疑似カウンターに繋げることが出来ていたが、
ボロボロだった前半然り、
ボールを丁寧に繋いでいくという狙いからは程遠いサッカーになってしまっていた。


守備面においても「整備」という言葉からはまだ距離がある印象で、
とりあえず5−3−2で構えはするものの、
前の選手がどこまで、どれくらいの強度で相手を牽制するのかとか、
どういうボール回しはさせたくないのかとか、
そうしたものは見えてこなかった。

河辺の圧倒的なスピードと水野颯の仕掛けは印象的だったけど、
総じて、苦しいし短期間で劇的に良くなりそうな感じはしなかったな…。

ひとつ、人選の問題としてケネスのIH起用はどういう意図だったのかはとても気になる。
彼の良さがまるで出ないどころか、
チームとして「穴」を抱えてしまうものだったと思うのだけど…。






讃岐。
岩手の3+1に前3枚を強く当てるハイプレスで序盤からペースを握り、
前半は圧倒的に試合を支配してみせた。
この点は素晴らしかったけど
逆に、ここで1得点しか出来なかったのが現在の成績に留まっている理由とも言える。

後半は、前半の印象のままにハイプレスに行くも
岩手の最後尾保持がより後方で行われたゆえに深追いの形に。
これによりひとつ剥がされた時に吉田陣、長谷川がカバーしなければいけないエリアが広くなった結果、
岩手に疑似カウンターを許す展開になり、
同点弾を浴び
(深港のマズい守備があったのは間違いないが、あの抜け出しを許す展開になったことがまずもって悪い)
その直後にはすわ逆転弾というポスト直撃のシュートを、
同点弾とまったく同じ展開から打たれてしまう。

運が味方してくれたことは否定出来ないが、
ここで岩手の勢いを削ぎ、
自分たちがボールを握って試合を落ち着かせ、
勝ち越しにまで繋げることが出来たのは
交代選手の人選と今季前半に積み上げたものの賜物であり、
これが残り試合での巻き返しを期待させる部分と言える。

「仕込み」は一定以上の質で出来ているので、
あとは相手と状況に合わせて監督が選手と戦い方を選ぶのみ。
(水野颯対策で一時的に吉田源と森川のポジションを入れ替えたのも
 そうした采配の一環)




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