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広島 2−0 町田
J1/第32節
(24/09/28:ピースウイング)
DAZN
広島スタメン
______パシエンシア______
___アルスラン____加藤____
東_____川辺__松本泰___中野
___佐々木__荒木__塩谷____
________大迫________
町田スタメン
___オ・セフン__藤尾______
ナ・サンホ___________相馬
______仙頭__白崎______
林___昌子_ドレシェヴィッチ_望月
_________谷________
早々の先制弾に始まり何から何まで思うように試合を進めた広島。
完勝で首位攻防戦を制した。
町田は、ビハインドになると難しさが出てくるね。
広島。
守備面では強烈なハイプレスとプレスバック、後方の跳ね返す強さの力、
攻撃面では町田4−4−2セットの「間」を上手く使う配置と前進で
試合開始直後からピッチ内を掌握。
前半で2−0としてからはペースを少し落とし、
後半は町田の出方を見ながら隙を見せずに受け切って、
緊迫の首位攻防戦で強さを見せつけた格好。
ロングボールとセカンド回収という町田の攻撃面を
屈強な3バックと全体のコンパクトさで上回り、
リーグ最少失点を誇る町田の4−4−2守備を
配置の噛み合わせを活かしながら間を広げるボール保持と前進で上回り、
完勝の一言だった。
この夏に加わったばかりの川辺、アルスラン、パシエンシアも
あっという間にチームに馴染んでいるし、
(川辺は、まぁ、この配置に慣れているのはあるだろうけど)
この試合では中野、塩谷、松本泰が複数のポジションを問題なくこなして
やり繰りをラクにさせてくれるし、
完成度が極めて高いと言える状態。
優勝に向けた問題点は組み込まれているACL2の日程だけではなかろうか。
松本泰志。
よく走る選手という印象は持っていたけど、
今季、びっくりするほどいい選手になったねぇ。
中野。
欧州も代表もあるで。
町田。
オ・セフンへのロングボールが封じられること、先制されてしまうこと。
このチームを難しくしてしまう2つの要素が共に出てしまったね。
今日は広島がスペシャルだったので引き摺らずにスパッと切り替えられそうではあるけど、
特に前者については来季も見据えて改善に着手したいところで、
(後者にも絡んでくる問題だしね)
ボランチの顔ぶれが白崎、仙頭、下田というところからも
黒田監督にもその意識はあるのだと思う。
ロングボール攻勢がシーズン通して上手く行ってるから
本格的に足元で繋いでの前進や保持に着手出来ないでいるのか、
あるいは今季は4−4−2で堅陣を築くことをとにかく優先しているのか。
(黒田監督の凄いところはボランチに白崎と仙頭を並べてなお、
町田をリーグ最少失点のチームに仕立てているところだと思う)
(守備とハードワークが売りの選手に保持からの前進と崩しを仕込むよりも
ボールを握れる選手に守備を仕込んでから攻撃に手を付ける方が早いという発想なのだろう)
いずれにせよ、来季も続投するのであれば、もっと足元で繋げるチームになると思われる。
この試合で気になった点は3つ。
1つ目は、
広島の3バックによる最後尾保持がある程度の深さである状況に対して
ボールサイドのSHを上げて3枚を当てようとしていたんだけど、
その強度や後方との連携の取れてなさで簡単にWBやDHへ回避されてしまっていたこと。
これは同サイドのSBが縦スライドでWBを、DHも連動して前に詰めて相手DHを、
それぞれ捕まえていなければいけなかったと思う。
もちろん、SBが縦スライドしたスペースに広島のシャドーが流れることへの対策も織り込んだ上で。
2つ目は、
望月の高さをボールの逃がし口とした時の、
周囲のサポートの無さ。
せっかく望月がヘッドでボールを落としても、
拾える範囲に味方が誰もいないのでは、
攻撃が潰えるどころか
自陣右サイドを早い段階で突かれて被カウンターになるだけである。
シャドーがそこへ流れることを狙っている広島が相手であれば、なおのこと…。
望月に蹴るタイミングで2トップの片方やボランチの片方が
適切にサポートしてあげないと…。
3つ目は、
デュークとエリキが入って来た時の攻撃面での連携の乏しさ。
この2人は昨季も黒田監督のもとでやっているにも関わらず、
TLで時折流れてくる感想そのままに、
個人でだけ(あるいはアドリブで)サッカーやってる印象が残った。
夏に加入した相馬を含めてユニット化するにはまだ時間が必要かも知れないけど、
少なくとも2人の間の連携とか、
各々が隣接するポジションの選手との連携は、
2人は意識する(黒田監督が「させる」)必要があると思う。
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