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日本 1−1 オーストラリア
W杯アジア最終予選(4)
(24/10/15:埼玉(日本))
テレビ朝日



日本スタメン

________上田________
_____南野____久保_____
三笘____田中__守田____堂安
____町田__谷口__板倉____
________鈴木________




オーストラリアが施した対策をこじ開けられなかった日本だったが、
大局的に見て引き分けは悪くない結果だし、
事故によるビハインドを追いついてみせたのは選手の能力の高さと評すべきだろう。



日本。
・引き続き「攻撃的な3バック」を採用。
 これまでの流れから久保と堂安のセットはともかくとして、
 遠藤を体調不良で欠いたことは大きな影響があったと言える。
 その意味で、メンバーが固定されがちなことの悪い部分が出たとは評せるだろう。
・こちらのビルドアップに対するオーストラリアの人数合わせや
 大外での1対1(と、そこでの「負けてもぶっちぎられなければOK」という考え方)許容に対して、
 最後まで良い工夫が見られなかったのは残念であり、
 それでも追いつくところまで行ったことへの頼もしさもあり…。
・日本の「攻撃的な3バック」における「3+2」スタートに対し相手が人数を揃えてくるのは、
 もうわかりきっていることで、
 基本的には守田が立ち位置を調整することで最後尾での数的優位と安全性を確保するところまでは
 自動的に行えているのだけど、
 問題はそこから先。
 「3+2」が「4+1」になった時に、
 シャドーがいつ、どこに顔を出してあげるのか、とか、
 直接WBにつけるためにそのコースを作るボールの回し方をしないのか、とか、
 SB化したHVはもっと持ち上がる動きをしないのか、とか、
 そうした部分に物足りなさを感じる。
 メンバーが固定されがちなのだから、
 相手に応じた自分たちの変化に関して
 もっと柔軟性があっていい…と言うか然るべき、ではないかな、と。
 森保監督からそうした部分を委ねられているチームなんだし。
・今日の久保は、ちょっとセルフィッシュに映った。
 相手もわかりきっていて意外性の無い堂安とのレーン交換で大外に出るまでは、
 まぁひとつのパターンとして構わないとは思うけど、
 そこから「堂安は常に囮。全部俺がやる」というプレーぶりで
 危険なロストを少なくとも3回はしていたところは、
 自分の中では大きく評価を下げた。
 今日の久保のプレーぶりで、伊東と交代させられるのが自分だなんて、
 堂安はちょっとやってられないのではと思う。
(堂安のことだから
 「森保監督の自分に対する現在の評価はこんなもんなのか…。よっしゃ、見返したる」とも思っていそうだけど)






オーストラリア。
日本に対するリスペクトと、
やはりアジアの他の国と比べて個の能力が高いなということとを感じさせた試合だった。

3−4−2−1を基本フォーメーションに、
日本の「3+2」ビルドアップに5−2−3化しての「2−3」でしっかり人数を合わせてケア。
自陣まで運ばれたら5−4−1へと変化してライン設定も低め。
大外での三笘/久保の1対1は許容して中をしっかり締め
「最後は中央で跳ね返せばいい」という割り切り。

あまり上手く行っていたとは言い難いが
幾らか繋ぐ意識は見せていたのも
(自分たちがそうしたスタイルを導入したいというのももちろんありつつ)
奪ったらとにかく前に蹴って…ではあまりに守勢に回る時間が長く消耗するからという考え、
すなわち日本へのリスペクトがだろうと思われる。

幸運な先制弾のあとは右サイドを中心に時折攻撃に色目を見せていたけれど、
そこでは疲弊が原因と思われるミスが出ていて、
しかしそうした部分を含め、
彼らは想定していた通りに試合を進めることが出来ていたのでは。

今の日本を相手にアウェイで勝点1を持ち帰れたのは、
間違いなく「任務成功」でしょう。




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