menufootballmatch




讃岐 1−2 北九州
J3/第36節
(24/11/10:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________丹羽________
____岩岸______森_____
吉田源___岩本__前川____内田
____奥田__宗近__長谷川___
________今村________



北九州スタメン

________永井________
高_______藤原______岡野
______井澤__高吉______
乾_____工藤__杉山____山脇
________伊藤________



ふわっとした入りで自ら試合を難しくしてしまった讃岐と、
勝利への執念がタイムアップの瞬間の増本監督から溢れ出ていた北九州。



讃岐。
試合開始直後から北九州の左サイド攻撃で好機を許すと、
不要なファウルによる与FKから4分に失点。
サイド奥に抜け出す岩岸を活用しての攻撃など、
ボールを持っている時は悪くなかったが、
守備に回った時にどこかふわっとしていて前線〜中盤でタイトに行けず、
気がつけばサイドから良い形での攻撃を受ける形が続き、26分には2失点目。

俄然、北九州をラクにしてしまった。

後半になり4バックに変更。
スコア状況にこちらの人選も相まってボールを握る時間帯が長くなるも、
70分過ぎには一度押し返されて前進にモタつく状況となり時間を浪費。
結局、追撃弾は84分まで待たねばならず、同点に追いつくことも叶わなかった。


攻撃面だけ見れば、まずまずの内容だったと思う。
前半から好機は作れていたし、
スコア状況を鑑みて重心を後ろに置いた相手に対し、
1点は奪うことは出来た。

やはり問題は守備、とりわけ前半の入りということになる。

夏場以降、得点を奪えるようにはなったものの、
失点、特にサッカーにおいて気をつけるべきとされる前後半の入りと終わりの失点が
増えているのは大きな問題点で、
チームとして気をつけてないわけがないと思うのだけど、
これが止まらない。

何かが出来るようになると他の何かに問題が生じてくる。
ままならないね…。
これを繰り返しながら収支をプラスに持って行くしかないのだろうけれど…。

この試合の前日、来季も米山監督で行くことが発表となった。
3年目の指揮となる来季こそは、収支を大きなプラスに持っていってもらいたい。






北九州。
ビルドアップの際に最後尾を3枚でスタートさせることは約束事のようで、
左肩上がり(左SB乾が高い位置に出て右SB山脇が後方待機)、
右肩上がり(右SB山脇が高い位置に出て左SB乾が後方待機)、
ボランチ(主に高吉)が1枚降りて両SBは前へ…と、
状況により形を試しながら、
前半の半ば辺りには高吉が降りる形がこの試合ではベターだと決めた様子だった。

両SHは中に絞り気味且つ最前線に関わる意識が強く、
大外のレーンを担当するのはSB。
中央の永井、藤原を含め5レーンをバランスとタイミング良く使い分けながらの攻撃は、
クロッサーの乾、身体の強さがある高、
高いレベルでどの能力も備わっているCF永井、
ボールスキルとパスセンス(中距離も出せる)に秀でる藤原、
動き出しの鋭さがある岡野、スピードスターの山脇…と、
キャラクターも多彩。
また、5レーンをバランス良く使える攻撃はそれがやり切れなかった時にも良さがあって、
陣形が崩れていないので相手のカウンターを許さない、
「攻めながらも守る」という効用も感じられた。
(MDPで米山監督が北九州を評するのに口にした
 『「すごく守りを固めて、失点が少ない」ということではなくて』
 というのは、まさにこの部分だと思う)

相手のビルドアップに対してはトップ下を前に出しての4−4−2セットで
前半はハーフウェーライン辺りから、
(これはおそらく讃岐が後方3枚スタートなので)
ボールサイドのSHの前への牽制を挟みながら、
後半は(70分辺りから80分辺りまでを除いて)その少し後方から守備を開始。

段階を踏みながら交代でピッチ内の強度を維持して、見事逃げ切りに成功。
PO圏へ向けて手堅く勝点3を獲得…という試合でした。


自分としては、
前半で0−2となったことよりも、
62分に藤原に代えての牛之濱投入を見て、
「こりゃ今日は逆転までは難しそうだ」と思いました。
時間帯、スコア状況、ピッチ内の形勢、人選…と、完璧な一手と言えるでしょう。

72分の喜山、渡邉を投入したタイミングで
「後ろに重心を置き続けるだけでは疲弊も増すし事故も起き得る」とばかりに
一度守備開始位置を前方へ移し、
讃岐の虚を突いて前進をモタつかせたのも見事でした。




menufootballmatch