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インドネシア 0−4 日本
W杯アジア最終予選(5)
(24/11/15:グロラ・ブン・カルノ(インドネシア))
DAZN
日本スタメン
________小川________
_____鎌田____南野_____
三笘____守田__遠藤____堂安
____町田__板倉__橋岡____
________鈴木________
周到な準備をしてきたインドネシアとスコールの影響が出たピッチとに
危険な場面も作られながら、
しかし終わってみればクリーンシートで4得点の勝利。
試合内容を反映しないこのスコアこそが今の日本の強さを示していると言えるだろう
日本。
・引き続き「攻撃的な3バック」を採用。
しかし、やはり堂安は久保とのセットが前提であるべきだと思わされた。
・負傷で招集外の谷口に代わり3バックのセンターには「本職」板倉が右から回ったが、
このメンバーでの同ポジションでないことが若干の不安定さに繋がっていたのは否めなかった。
・谷口の不在でスタメン出場の機会を得た橋岡だったが、
評価を大きく下げたようなことは無いと思うものの
やはり良いアピールが出来たとは言い難い。
最後尾での保持や前方への供給はやはり同ポジションに入った際の板倉には遠く及ばなかったし、
(この点については武器となる能力が異なるのでそこまで問題ではないとは思う)
守備でも軽率なスライディングを含め、
(これはチーム全体の問題でもあったが)1対1に晒される、入れ替わられる場面もあり、
物足りなさを感じた。
・「それを3バックの個の能力で抑える前提の戦い方」と言えばそれまでなのだけど、
相手の前3枚(1トップ+2シャドー)とこちらの3バックがハッキリと1対1×3となる状態で
シャドーへロングボールが供給された際の対応に問題があり、
ピッチ状況に影響されたボールの弾み方を見誤って入れ替わられる等で
決定機及びそれに近いピンチを招く場面が幾つもあり、
且つ、90分を通して修正されることは無かった。
特に最初に入れ替わりが起きた立ち上がりのプレーは
GK鈴木のビッグセーブが無ければ試合の流れは大きく違っていたハズ。
・相手の「構えておいて出させた先で挟み込んで奪う」守り方に対して、
知性を発揮したのは鎌田と守田。
柔軟なポジションの入れ替えと技術の高さで
相手を動かし、混乱を呼んでいた。
・鎌田と守田の左HSでの動きに呼応してのものなのか、
あるいはこの試合はそういう動きを取り入れようとしていたのか、
左WB三笘に普段よりも大外で張る意識が無く、少し内側でプレーしていて
それを後方から町田がサポートする形は、ちょっと新しかった。
町田のサポート位置が普段より高かったのは三笘のプレーエリアの影響だと思う。
・好機の数で言ったらインドネシアと大きな差は無かったと思うのだけど、
スコアとしては0−4であることや
先制してから5分後の2点目という畳み掛け、
インドネシアもHTに諸々確認してさぁ巻き返すぞという後半の立ち上がりに3点目という得点の経過は、
単なる1得点以上の心理的ダメージを与えていたと思う。
解説の中村憲剛が日本を指して「嫌なチームですね(苦笑)」としたのも納得。
・菅原のゴールとそれを見て「その狭いニアぶち抜くんだ」という反応をしていた前田、笑う(笑)
インドネシア。
基本フォーメーションは3−4−2−1で
守備時はハーフウェーより少し前での5+五角形から自陣での5−4−1セット。
自陣で構えると日本の最後尾に対してはガツガツ奪いに行くことなく、
「5」と「4」の間に日本にパスを出させておいて、
そのパスが入った瞬間に前後から挟み込んで奪おう…という意図があったように見えた。
(たぶん、右CB5はこの守り方への意識が食いつきの強さに繋がっていたのだと思う)
(特に2点目などは、5の食いつきは利用されてしまったわけだが…)
左足でトラップしたいがために後方からのパスに
自陣側に身体を開いての半身でボールを受けようとする堂安に対して、
その半身に対して強くチャージに行っていた左WB17や、
基本的には繋いで保持することを意識していてそれが出来る能力も持ちながら、
日本のところでも書いたインドネシアの前3枚vs日本の3バックは発生するタイミングでは
躊躇なく長いボールを供給していたことを見ても、
しっかりと戦い方を練ってきていたのは間違いないし、
それは一定以上の効果を見せていた。
だからこそ。
終わってみての0−4敗戦には「マジか」という思いが強いのではなかろうか。
間違いなくいいチームだし、
自分たちが出来る中で最大限、勝利に近づく戦い方をしていたと言えるので、
残りの試合でも頑張って、
2位争いを大いに盛り上げて欲しい。
(1位通過を確信する日本より、余裕の言葉で失礼)
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