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アル・ナスル 2−3 川崎
ACLE/SF
(25/04/30:キング・アブドゥラー・スポーツシティ(サウジアラビア))
DAZN
川崎スタメン
________神田________
マルシーニョ__大関______伊藤
______山本__橘田______
三浦____丸山__高井_____際
________山口________
長谷部監督の胆力とゲームプランを見事に遂行した選手たちに拍手!…という試合。
アル・ナスルも随所に個の能力の高さを見せたが、
見え隠れしていた隙を川崎に的確に突かれてしまった。
川崎。
ゲームプランを遂行することと決勝までを見据えての、
神田と大関のスタメン抜擢がまず凄い。
非保持時の4−4−2化で彼ら二人には徹底したハードワークを課し、
彼らもそれに見事に応えた…どころか、
ある程度ボールを収めもしたし、
大関に至っては勝ち越しゴールを決める大活躍ぶりだった。
前半のハマりぶりを考えれば
神田と大関をせめて60分くらいまでは引っ張ってもいいのではと思うところ、
HTでスパッと交代させたのがまた凄い。
良い方の想定外にも欲をかくことなく、
あくまでもゲームプランを遂行することを選択。
これは、選手に「今日はこのプランで勝つんだ」ということを
改めて強く誓わせたと思う。
橘田の負傷交代だけはプラン外であったものの、
選手交代時のスコア状況や試合の流れはプラン通りだったに違いない。
前線からハードワークする守備で相手を牽制、
徐々に守備開始ラインを下げながらも同点の時間帯を長くして
少ない好機をモノにして先制。
前掛かりになる相手からカウンターで追加点を奪って逃げ切り。
…という、
よくある格上相手に対するゲームプランを、見事に遂行してみせた。
攻守に躍動したマルシーニョと伊藤の両SHや、
クロス対応にも適応した山本、
相手の個に喰らいつき続けたDFライン、
ビッグセーブを連発したGK山口。
少ない好機を効率よく仕留めてみせたアタッカー陣。
いやぁ、アツい試合を見せてもらった。
アル・アイン。
基本は4−4−2で、最後尾からの前進は右SB上げの3−2−5に近い状態。
左CBラジャミはいいフィードを持っている感じだったけど、
それほど活用していこうという雰囲気は無く、
(せっかく右SB上げなのだし対角線フィードで右奥に起点を作ればいいのにねとは思った)
3+2スタートではあるものの
2CBと2DHで地上から前進していきましょうねという考えのようだった。
2DHのアルハッサンとブロゾビッチの展開力は厄介だった。
川崎が4−4−2の「2」が彼らを消しつつ、
それでもボールが入りそうになれば2DHが激しく寄せることでケアしていたが、
アルハッサンがラジャミの左に降りるなどの工夫を施しながら
主に左から前進して左SHマネで仕掛けるという攻撃を作って来ていた。
(しかし、44分でアルハッサンが交代させられたのには驚いたな。
思うようにいってない苛立ちだったのか、彼にアクシデントが起きたのか…。
代わって入ったラポルテは前めに入り、右SHだったオタビオがボランチに降りていたけど、
これにより後方からの地上戦前進が改善したとは言い難かった)
アル・アインとすれば、
川崎が比較的放置していた右CBシマカンからの展開で
良い形をなかなか作れなかったのが痛かったかな。
「誰もマークに来ないなら持ち上がるよ」とばかりに
何度となくドリブルでの運びを見せてはいたものの、
(彼だけのせいではないとはいえ)
川崎陣内で好機に繋がるようなパスが無かった。
被カウンター時の帰陣のスピードとか、
主に長駆が必要なところで川崎とは差があったように思うし、
崩しの部分で個の力任せになっている印象を抱きはしたけど、
特にオン・ザ・ボールでの能力の高さを感じるチームではあった。
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