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高知 0-2 讃岐
J3/第12節
(25/05/06:春野)
DAZN



高知スタメン

______新谷__東家______
____小林里_____須藤____
水野______岡澤______上月
____鈴木__深川__吉田____
________大杉________



讃岐スタメン

________岩岸________
____牧山______後藤____
上野___長谷川__吉田____河上
____附木__井林__内田____
________飯田________



互いにロングボール中心の前半を経て、後半も早い段階からトランジションゲームに。
高知が得意な土俵に持ち込んだかに思われたが、
珍しく早いタイミングの3枚替えで勝負に出た讃岐が勝点3を引き寄せることに成功した。


高知。
奪ったらすぐさまロングボールが基本。
2トップに圧倒的な高さ、速さがあるわけではないが、
(この試合では前半途中から
 東家を左に回して184cmの附木でなく170cmの内田にぶつけるといった
 「やれること」はきちんとやっている)
このロングボールに呼応して全体がきちんと押し上げて雪崩込んでいくスタイル。

これを貫くことで5-3-2ハイラインとなることで
セカンドボールを拾うことで攻勢を強めていく。

(昨年のYS横浜との入れ替え戦を観た限りでは
 もっと試合のテンポを落ち着かせることも出来るチームだと思うけど、
 3バックがまるまる代わっているのと
 MF佐々木の今季の出場記録を眺めてみると、
 新任の秋田監督は今のサッカーに振り切る志向のようだ)

回数はさほど見られなかったけど、
左サイドはHVの攻撃参加も含めた数的優位形成からの崩し狙い、
右サイドはスペースが生まれた時に上月の単騎仕掛けが
押し込んだ時のパターンかな?

この試合のCKの獲得数やここまでの総得点を見ても、
これで一定の内容、結果は得られていると評価していいと思う。

しかし、この試合でのやられ方も然り、
実況によれば失点の仕方がパターン化しているようでもあるので、
夏前辺りからは試合運びや攻守のバランスを考える方向に
舵を切るのではなかろうか。






讃岐。
岩岸、後藤で相手のウラを伺い牧山でセカンドボールを拾う。
附木と井林でハイボールを跳ね返し2列目のケアは内田で行う。
そうした狙いを感じさせる、
ロングボールの蹴り合いを受けて立つメンバー構成で試合に入り、
与CKが多い中でもどうにか前半をしのぐと、
後半の早いタイミングでトランジション合戦への移行を察知。
乗り遅れない選手交代により上手く対応し、
相手の土俵で戦いながらも出し抜くことに成功した。

起用に応えた選手たちもさることながら、
この試合の勝利は監督の采配に負うところが大きかったように思う。

リーグ戦の流れが悪い中、
敗れはしたものの戦う姿勢を取り戻せた前節の余勢を駆っての勝利で、
巻き返しを予感させるには十分な内容と結果だったと言える。



井林を組み込んだ戦い方ついて、米山監督の中で答えに辿り着いた…のかな?
井林真ん中の附木左で固定出来れば、
左WBをこの日のように上野と藤井で回せるようになり、
(上月に殆ど攻撃参加させなかったのは地味に大きかった)
結果、森川を躊躇なくシャドーに置けるようになる。
森、前川らシャドーの選手は揃っているけど、
身体の強い選手が選択肢に入るとまた幅が出てくるし、
附木と井林が並ぶと最後尾保持とそこからの展開の質が上がるので、
適切な組み込み方で井林を真ん中に置けるのであれば、
歓迎以外の言葉が無い。


前節の、守備に回っていた場面でも感じていたんだけど、
(ボールへの執着心がよく出ていた(出せていた))
吉田のコンディションが上がってきているようで心強い限り。
この試合の、特に後半のトランジションゲーム化してからは、
彼からすれば自分の武器である縦パス、スルーパスが出しやすい状況になり、
プレーしていて楽しかったのではないかな…。




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