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讃岐 2-1 八戸
J3/第13節
(25/05/18:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________大野________
____森川______後藤____
左合____吉田__長谷川___河上
____附木__井林__内田____
________飯田________



八戸スタメン

______中野__澤上______
____永田______佐藤____
稲積______土井______音泉
____雪江__蓑田__白井____
________大西________



ハイラインの裏を狙う讃岐とサイド攻撃を志向する八戸。
五分と言っていい前半をリードして折り返すことに成功した讃岐が、
攻勢に出る八戸をしっかりと受け切って勝利。



讃岐。
ハイプレス志向ではないが全体をコンパクトにハイラインを敷く八戸に対し、
前半は積極的に裏を狙って長いボールを供給。
大野と森川でハイボールを収める他、
(さほど実らなかったものの)
附木が高い位置取りをすることで左合を押し出し、
彼のスピードで裏を突いていこうという意図も感じられた。

2得点は共にセットプレーから生まれたものだったが
(後藤のバイシクルも附木のハーフボレーもゴラッソだった…)
流れの中でアタッキングサードに侵入することも出来ており、
特に前半、攻撃面はまずますいい内容だったと思うし、
後半もスコア状況と試合の流れを鑑みれば別に悪くはなかった。

一方で、守備面では、八戸の前4枚+WBの連動に、
(詳しくは八戸のところにて記述します)
大きなピンチこそさほど無かったものの
やや手こずっていた印象だった。

しかし、附木による勝ち越し弾の前後辺りからは次第に安定し、
(何を明確に変えたかまでは見ていて掴めなかった)
後半も途中投入された脇坂のドリブルに乱される場面がありつつも、
「危なげなく守りきった」と評せる範疇の守備を見せていた。

完勝とまでは言わないまでも勝つべくして勝ったと言える試合内容で、
シーズンの1/3を終えたこのタイミングで
チーム全体が噛み合いだしたと言えるかも知れない。






八戸。
ハイラインを志向しながらハイプレスの意識は特別高くはない珍しいスタイルだった。
むしろ2トップのプレスバックを中心にコンパクトにした中盤で引っ掛けて、
そこからのショートカウンターで相手ゴールに迫ろうというのが、
ハイラインの狙いだと思われる。

このサッカーが抱えるリスクとしては、
前半の讃岐がそうしていたようにウラに蹴られること。
3バック+GKがスペースを得ている相手への守備に特別強い感じでもなかったので、
普段はもっとDFラインが低いのではと思うが、実際はどうなのだろう?


攻撃面では、前述の形からのショートカウンターに加えて、
前4人とWBの連動した動きでミドルサード出口辺りに起点を作ってからのサイド展開で
最終的にクロスに持ち込むのがパターンのようだった。

2トップは最前線に残り相手DFラインの高さを決める役割の澤上と、
少し降りてきて本来はIHの選手がパスを引き出す高さで受ける中野とが
共にそれぞれの位置でポストをこなす。

IHは左の永田が左前方や中央最前線へと積極的に進出、
右IHの佐藤は右WBの音泉を前線へ押し出すような位置へと降りて
3バック+アンカーと自分より前にポジショニングする選手のハブとなるのが主な役目。

左WBの稲積は機を見て高い位置へ、右WBの音泉は最初から高い位置へと移動。

自分たちの後方でのボール保持の状況を見ながら
タイミングを図ってこの6人が連動することで
遅攻のスイッチが入り、
前後のポジションチェンジにより相手守備網にギャップを創出。
フリーになれた選手にボールを預けて相手陣内を攻略していこうという攻撃だった。

讃岐は、佐藤と中野を特に捕まえづらそうにしていたのだけど、
時間の経過と共に対応することが出来るようになっていた。

思うに、この相手の対応を逆手に取った配球が出来る選手が後ろの4枚にいれば、
前4枚+WBの連動で始まる八戸の攻撃はより強烈なものになるのでは。
(例えば、ウチの附木なんかを24年オフで石崎監督は欲しがったと推察する)





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