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讃岐 1-2 高知
J3/第21節
(25/07/19:Pikara)
DAZN
讃岐スタメン
________川西________
____後藤______木許____
藤井____岩本__長谷川___内田
____附木__井林__林田____
________飯田________
高知スタメン
______杉山__内田______
____高野______三好____
水野______工藤______上月
____鈴木__深川__小林大___
________大杉________
前半は保持と効果的なウラ取りで讃岐が、
後半はトランジションと前線の頑張りで高知が、
それぞれペースを握り、
ビハインドを追いついた高知が勢いそのままに逆転まで持ち込んで
「土讃戦」ホームでの敗戦のリベンジを果たした。
讃岐。
前半は良い内容だった。
5-3-2から5-2-3へと「人数合わせ」を施しての高知のハイプレスに対して、
多少の危なっかしさは感じさせつつも最後尾で保持をしつつ、
寄せてくる高知のIHの背中を上手く使いながらいなし、
起点となった選手からサイドに人を走らせる速い攻撃を繰り出し、
疑似カウンターで高知のボックス内へと良い仕掛けをすることが出来ていた。
自分たちがボールを保持する時間が比較的長く、
チーム全体で見れば(強調)消耗も抑えることが出来ていたように思う。
問題は後半。
スコア状況もあって前への出足を強めてきた相手に、
立ち上がりの段階で受けに回ってしまった。
結果として早々に同点を許してしまうことに。
その後、どうにかして流れをフラットな状況にまで戻すことは出来たものの、
両ゴール前の攻防が増える、高知の望む試合展開に引き摺り込まれてしまった。
70分までに4枚の交代カードを切ることにより、
トランジションゲームにあっても五分にやれていたように見えたが、
実はそう見えていたことが落とし穴だったのではと、
試合後に振り返ってみて感じる。
前半は高知の前4枚に対して優勢を保っていた3バックと2DHだったが、
後半はトランジションゲームになり徐々に消耗していき、
加えて新谷(HT)、セリンサリウ(75分)、東家(80分)と、
高知がスタメンよりも質の高いアタッカーを順次投入して来る中で
相手の仕掛けを跳ね返し切れなくなり、
更には相手から見て高い位置にあるセカンドボールも回収されるようになり、
二次攻撃、三次攻撃を浴びるようになってしまった。
84分に浴びた逆転弾は、そうした積み重ねの末のものと言えるだろう。
(90+2分の林田の一発レッドにも同じことが言えると思う)
トランジションゲームの中で自分たちも好機を作れていたのだから
そこで勝ち越せなかったのが問題。
とか、
後ろがいっぱいいっぱいになっていたのだから
(ベンチメンバー的に)ボランチを早く交代すべきだった。
とか、
後半の入り方が良くなかったのがすべて。
とか、
いちばんの問題点はどこだったのかというのは、
観ていた人のサッカー観によると思うけど、
金監督のそれからすると、
チームは2点目が奪えなかったことにフォーカスするのかな、と推察する。
どうあれ、金監督のもと、チームが考え方、意識を共有して、
これと定めたものを正解とするために質を高めていくことが重要。
高知。
前半は左サイドに上手くボールが入った時の水野(+高野)の仕掛けが目を引いたくらいで、
「前に4枚いるし蹴っておけば勝てなくてもこぼれ球を拾って好機に出来るだろ」というような
(高知サポには多少申し訳ない言い方になるけど)
ちょっと雑な考え方、攻め方だった。
杉山、内田も特にハイボールに強い感じもしなかったし
セカンドボールの回収も讃岐に上回られていて、
「新谷、東家をベンチに置いて出てきた選手がこの出来か?」と思わせたが、
おそらくは、最初から後半勝負と考えていたのだろうね…。
新谷はシュートまで持っていく力、意識が高かったし、
讃岐側から見ていちばん嫌だったのは高さ、強さで存在感を示したセリンサリウ。
讃岐のところでも書いたけど、
トランジションゲームに引き摺り込まれた中で、
高知のターンをエンドさせられなかった(高知から見れば二次攻撃が出来るようになっていった)のは
彼ら2人の影響が大きいし、
前半の「勝てなくても前に蹴って杉山、内田を讃岐CBと競らせる」のが
讃岐CBにはボディブローのように効いていたのだと思う。
一方で、前半を終えての1-0のビハインドはともかく
5-3-2で構えてからボールサイドのIHを前に出しての5-2-3ハイプレスが
あまり効果的にかからず、
讃岐に疑似カウンターを幾度も許していたのは
おそらく想定以上のやられぶりだったのではと感じる。
その意味では、
1-0でしのいでロッカールームへ帰ることに成功した守備陣の奮闘こそが、
勝因だったと言えるかも知れない。
(2-0になっていたら後半アタマからギアを上げても
この試合で実際に繰り広げられたような後半にはならなかったハズ)
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