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琉球 1-1 讃岐
J3/第24節
(25/08/23:県総合運動公園)
DAZN
琉球スタメン
________高木________
____富所______曽田____
永井____岩本__平松____荒木
____神谷__鈴木__菊地____
________佐藤________
讃岐スタメン
______大野__川西______
エドゥアルド__________牧山
_____長谷川__河上______
上野____附木__井林____内田
________飯田________
前半は保持の琉球とカウンターの讃岐で試合が推移。
後半に入りスコア状況と構図が変わると、
試合終了時には両チームの選手が膝に手をやり、ピッチに倒れ込むまでの熱戦に。
琉球。
3バックに変更して好調を維持しているという実況からの情報を裏付ける前半だった。
最後尾3+2を基本にボール保持、前進を開始。
相手のケアに対して工夫を施すのは平松の役目のようで、
ボールと相手の位置を見ながら降りる場所を変え、
左足から的確な配球を行っていた。
最前列で高木が相手DFラインを引っ張ることで生まれる中盤のスペースを活かしながら
サイドへの展開、スルーパスを交えての攻撃はスムーズ。
後方を平松に任せた岩本が2列目をサポートし、
2列目の富所、曽田はサイドへ流れてWBとのコンビネーションや
最前線への飛び出しで得点への意欲を見せる。
神谷、菊地の両HVは積極的な中盤への参加を求められているようで、
讃岐の対応を見てかこの試合では特に菊地のそれが目立っていた。
後半の讃岐が保持するようになったことも影響したのだとは思うけど、
この試合では最初の交代となった70分の幸喜、茂木の投入から
チーム全体で「自陣で奪ってからカウンター」に意識が傾いたように見えたけど、
交代で出てきた選手のプレーぶりを鑑みても、
(そしてこの記事を書くのに公式サイトで所属選手一覧を確認した上でも)
このチームは最後まで自分たちがボールを持って攻め倒す意識でいた方が、
結果が付いてきそうな雰囲気がある。
讃岐。
4バックへの基本フォーメーション変更2試合目。
前節とは異なり、
ある程度主語を相手に置いて、
その上でどうするのが効率的かという部分にフォーカスして
試合に入っていた印象を受けた。
その理由は、
琉球の3+2スタートに対しての守り方。
右SH牧山が縦スライドして左から大野、川西、牧山で「3」への人数合わせを行い、
中央の川西は対峙する鈴木に対してそこまで圧力を掛けず
背中で相手ボランチの1枚を消すことに重きを置き、
もう1枚のボランチには河上が前に出て着く…という形が強く意識されていたこと。
前節のスタメンから西丸が牧山に、前川が河上になったのは
この守り方をするためだったと言い切ってもいいと思う。
(讃岐の守り方を見て菊地からの配球を多くした琉球の前半を見て、
後半のアタマから牧山を左に移したのを見ても、
牧山には相手HVへの守備がタスクとして課されていたのは間違いないでしょう)
また、川西については金監督がキープレイヤーと考えているようで、
可能な限り長い時間ピッチに立たせておくために、
用意した前線守備では大きく動かなくて済む役割を担わせ、
自分たちの保持時に後方で多少モタついても
極力降りてこないように指示がされていたと思われる。
(従来の[フリーマン]川西であれば、もっと降りてくる回数が多かったハズ)
前川が河上になったことで低下する、後方からボールを前進させる能力については、
附木の縦パスを積極活用することでカバーしていたのも、
金監督の引き出しの多さを感じさせた。
(最後尾のボール回しの中で附木に預けるタイミングで
相手の右シャドー(曽田)が彼に寄せてくるのをものともせず、
内側に絞って附木と同じレーンに立ったエドゥアルドに対して
曽田の脇を抜く縦パスを刺す場面が、前半に何度もあった)
前半は主に牧山に、後半は全体に見られたカウンターで前に出ていく意識も良いし、
(同点ゴールの場面で上野に並走する形で岩岸、西丸、左合も前に詰めていたのは
上野がニアサイドを抜くシュートを放ち、それがGK佐藤の脇を抜くことをサポートしたのは間違いない)
ビハインドの状況で前へ蹴る時のターゲットが松本に徹底されていたのも良かった。
就任5試合目、中断期間を含めて1ヶ月半が経過した中で、
随所に新たな約束事が感じられるようになってきた。
この試合では最終盤にかろうじて同点に追いつく形で試合を終えたけど、
(琉球も含めて)前半からスコアが動いていてもおかしくない試合を演じていて、
得点への期待度は高まってると思うし、
ここに来て2試合連続ゴールの上野は
一昨季の冨永、昨季の吉田陣平のような存在へと名乗りを挙げたと言える。
あとは1つ勝って、大きな流れを作り出したい。
そのための下地は整いつつある。
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