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浦和 4-0 千葉L
.WE/第4節
(25/08/30:駒場)
DAZN
浦和スタメン
________島田________
丹野__伊藤______加藤__丹野
________角田________
長嶋____後藤__高橋____櫻井
________池田________
千葉Lスタメン
______北沢__小川______
山口______________増田
_____小林___植本______
足立梓__石田___蓮輪____井上
________田中________
共に無敗で迎えた第4節は、力の差がアリアリと表れる内容と結果に。
浦和が攻守両面で千葉Lに圧力を掛け続け、危なげなく勝利。
千葉Lも、やりたいことは感じ取れたが表現するには力及ばず。
浦和。
シンプルに、個人の能力差で千葉Lより上回っている上に、
千葉Lの最後尾から繋ぎたい意志を整備されたハイプレスで完全に遮断。
ハーフコートゲームに近い90分を披露した。
加藤を前に出しての4-4-2化からのハイプレスは、
伊藤による千葉Lビルドアップの鍵である植本の消し方と
SH、SBの縦スライドによる圧力が素晴らしく、
苦し紛れで出てくる縦パスはすべて右CB高橋が貫禄でクリーンに奪い切る。
結果、千葉Lにスムーズな前進を許さずに
ひらすら千葉L陣内でプレーする展開を作り出していた。
攻撃面では、両SHに単騎で仕掛けられる選手(榊原、丹野)を置きながらも
彼女たち任せにすることなく局面で周囲が連動。
彼女たち自身もドリブルにこだわることなく
ポケットへのランも惜しまない姿勢がとても良かった。
鍵となっていたのはアンカーの角田と左IHの伊藤。
角田はボールサイドへ積極的に顔を出しボールの逃がし口になりつつ、
ロストした際の即時奪回の急先鋒として機能。
伊藤はファジーなポジショニングでミドルサード出口付近で上手く「浮く」ことが多く、
ボールを引き出してはクロスへ繋がる展開や決定的なパスを生み出していた。
千葉L。
基本フォーメーションの4-4-2から、ビルドアップ時には4-3-3へ可変。
アンカーを担う植本を軸に「4+1」でスタートして全体で押し込み、
その中でサイドから仕掛けていきたい…という意図は感じられたが、
山口とGK田中以外は浦和の各選手のプレスに気圧されてしまい、
スムーズな前進を図るどころではなかった。
浦和のところでも書いたように鍵となるのは植本なのだが、
彼女が消された時のプランBが用意されていないのは、
まだまだ構築中のチームということだからなのかな。
(シーズン中だというのに週3ペースで二部練習しているらしい)
ゴールキックから繋ぐ際に石田と足立梓の立ち位置を入れ替えたり
(石田の方がキック力があって対角線に蹴れるとか
プレス耐性があるのでタッチライン際でもキープ出来るなどの理由が考えられるが、
なるほどそういう理由で入れ替えたのねと思わされるプレーは出なかった)
後半のクーリングブレイク前から
SB→SHの縦縦での前進を試みるようになったりとか、
チーム内で図抜けてボールスキルのある山口を右SBに持ってきたりとか、
植本が経由出来ない中でもどうにかしようというもがきはあったものの、
残念ながら質が伴わなかった。
4-0敗戦という結果、内容もショッキングなものだけど、
(スタメン4バックのうち3枚を交代させたのはショック軽減の意味が大きいように思う)
千葉Lのビルドアップへの有効な対策がこれでもかと見えてしまったことと、
プランBが無いことが露呈してしまったこととは、
これからの試合において影響がかなり大きいのではなかろうか。
そういう意味で、かなり大きな敗戦になってしまったと感じる。
小川や途中出場の木村が見せた「喰らいついてやる」という姿勢や、
石田、足立梓、植本の左利き3人による保持と前進の可能性といったところは
好印象を抱いた。
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