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讃岐(J3) 1-0 今治(J2)
J2・J3百年構想/第5節
(26/03/08:MEGLIO)
DAZN



讃岐スタメン

________大野________
____淺田______後藤____
上野___禹相皓__石倉____國分
____宮﨑__林田__田尾____
________今村________



今治スタメン

______持井__森_______
___山田貴 _____新井____
梅木______梶浦______駒井
___ゴメス___孫__笹_____
________山本________



前線からのタイトな守備と奪取してからの速い攻撃の讃岐と、
足元の技術に秀でた選手を多く送り出した今治。
「勝つならばこの形」という勝ち方でJ3の讃岐がJ2の今治を撃破。



讃岐。
プレッシング、球際、切り替え、速い攻撃…。
開幕の少し前辺りから大嶽監督が判を押したように繰り返している要素が
詰め込まれた試合で、カテゴリが上の相手から勝利をもぎ取った。
(余談だけど、DAZNのアライバルインタビューや公式サイト掲載の試合後コメントが
 大嶽監督が定義しようとしている「讃岐らしさ」の徹底のために
 常に同じ内容になってしまうので
 「つまらない」「毎回同じこと言っててこの人本当に内容観てるのか」
 みたいな感想を抱く人も出てきそうだな…と感じている)

試合開始からハイプレスを敢行し、これが一定以上機能。
今治が時間の経過と共に大きな変化、工夫をしてくることも無かったので、
あとは自分たちの走力、集中力、気持ち次第という試合展開の中で
全員が最後までよく戦ってくれたと思う。

変化してくる相手への対応とか
持たされた時にどうするのかとか
(この試合ではHV(宮﨑、田尾)を広げて禹相皓が中央CB(林田)の隣に降り、
 3列目に残った石倉との「2+1」でビルドアップを始める場面が3回くらい見られた)
奪った直後のパスの質の向上とか
アタッキングサードでの質、工夫とか
「宿題」となるべきものが、この先、様々出てくるだろうけど、
まずは相手をしっかり捕まえて、戦って、奪ったら全体で前に出ていくというのを
90分しっかりと、誰が出場していても出来るようになること。

百年構想リーグは勝敗以上に、試合ごとにこれがどれくらい出来たかが重要なんじゃないかな。



淺田。
入団時に自身が出していたコメントから攻撃に全振りタイプの選手かと想像していたけど、
これまでの試合で守備でも献身的だし戦える選手であることがわかった。
(そうでなければ大嶽監督も起用しないであろうこともわかったのだけど)
そして、コメントの通りボールを持った時の質はあるし、
大野へのロングボールが蹴られた際にサポートに入る意識が高いのもいい。

宮﨑。
中盤の様子を見ながら
「こぼれたボールを拾えそう」「相手がこういう体勢なら奪えそう」
というのを見極めて、
実際に前に出て(中盤に加勢して)拾う、奪う意識が高く、
その精度も抜群にいい。
外と内を使い分けての攻撃参加も見せており、
フィジカル面での適応とプレーの質の更なる向上とでこのまま伸びていけば
スタイル的に湘南から声がかかってもおかしくないんじゃないか。






今治。
スタメンを見て「随分とテクニカルに振り切ったメンバー構成だな」と感じたのだけど、
持っているテクニックを発揮する状況を作り出すことが出来ないまま試合を終えてしまった。

ビルドアップはフォーメーション通りの「3+1」で始めたい意図が見えていたものの
讃岐の前3枚に「3」が、
「3」のボール保持の選手に対面する讃岐の選手の背中と讃岐ボランチの牽制とで「1」が消されて
地上からの前進がままならず、
IHのうち後方を気に掛ける役割を担っていた山田貴が度々梶浦の隣に降りてくるも、
これも讃岐のボランチに消されてしまう。
ならばと梅木がSB的な立ち位置でボールの逃がし口になろうとしていたが、
全体が後ろに重くなることを懸念していたのか、
山田貴が「お前は前に行っとけ」と手で示すさまが何度も画面に捉えられており、
「3+1」が捕まり「3+2」も封じられた時に地上からどう繋いでいくかに関しては
まだ整備されていないことが伺えた。

地上から前進出来ないとなればロングボールを蹴るしかないとなるわけだが、
スタメン2トップは森と持井なので高さで収められるハズもなく、
上手くスペースに出た時には2人の突破力から讃岐のボックスへと迫ることもあったが
それも散発的だったし、再現性があるとは言い難かった。

思うに、この2トップの起用で地上から繋いでいけないとなるならば、
WBから相手DFラインの裏へと早いタイミングで斜めに流し込むくらいしか選択肢は無いのでは。
(そこまで意図していたかは不明だが、そういう意味で低い位置で一旦受けようとした梅木の判断を活かしてみても良かったと思う)
(…が、チームとしてそういう意図を共有出来てはいなかっただろうことが山田貴の指示からは伺えるので、
 「要らんことすな」的に梅木に「前に行け」とした山田貴の指示は責められるものではないよなとも思う)

讃岐のハイプレスに捕まってロングボール蹴るくらいしか出来ない状況で、
しかし2トップのキャラクタはそれにマッチしてないということで
後半からは持井に代えて186cmのタンキを投入。
しかし、彼もボックス内で左ペナ角からの短いクロスに合わせたヘッド以外は
(これはGK今村のビッグセーブに遭ってしまった)
岡との競り合いの中で上手く収めることが出来ず、
大きな効果が出たとは言い難かった。

(彼が、時折いる「長身FWだけど別にハイボールが得意ではない」選手なのか、
 単に今治がロングボール蹴ってそれをFWが収める練習をしていないので
 この試合では上手くやれなかっただけなのかは不明)

それでも、スコア状況と讃岐の消耗とが相まって後半は押し込むことが出来たが、
ゴールをこじ開けるには至らなかった。

IHにゴール前に飛び込んでいくタイプの選手を使っていないのだから
林の投入で力付く感を出すのをもっと早い時間にしても良かったのではないかな。
2トップでの起用も含めて森の得点力を評価してるのかも知れないけど
(J3福島で昨季10ゴール、一昨季8ゴール)
彼は
「全体がボックス幅でパスサッカーをする福島の中で唯一大外に位置してドリブルによる仕掛けを許されていた」
バグのような存在で、
その(福島の中での)特異性故に相手が対応しづらく、
結果としてゴールに絡むことが増えていたというのは踏まえた方がいいと思う。

あとは、気になったのは梶浦のアンカー起用。
彼は2列目でアクセントを付ける方が向いている気がする。
パスセンスを3列目で活かしたい狙いは理解出来るけど、
この試合では讃岐の前3枚が自分を消してくる守り方から逃れることがほぼ出来なかったので、
パスセンス以前の問題だったし…。
(アンカー起用に慣れてくればそうした動きも身につくかも知れないけど…)




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