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福島 1-2 讃岐
J3/第1節
(26/08/09:とうほう)
DAZN
福島スタメン
岡田______樋口______芦部
____中村______狩野____
________針谷________
安在____土屋__藤谷____上原
_______ソンリョン_______
讃岐スタメン
______村上__後藤______
____牧山______佐野____
上野______禹相皓_____國分
____宮﨑__ギサン_林田____
________青木________
22/27シーズン仕様のサッカーで前半は良さが出るも後半に対応されてしまった福島と、
変更を伴った後半の立ち上がりで試合の流れを手繰り寄せた讃岐。
福島。
25年シーズンまでの寺田体制では、
最後尾からボックス幅でテンポ良くボールを動かして相手をズラし、
わずかな綻びさえ作れればそこを通して前進していく
…という感じだったんだけど、
この試合ではだいぶ印象が変わっていた。
その大きな要因は3つ。
1:最後尾~3列目でのパスのテンポがかなり(福島にしては)遅い
2:「相手を動かしながら狭いところを通して崩す」を発動させるエリアがだいぶ前方になった
3:HSでは、タイミングが合えば同レーンでの縦パスでFWを走らせることが許容され、しかもその頻度が高かった。
寺田体制の福島がショートパスを繋ぎ倒すのはとっくに周知されているわけで、
相手も流石に対策をしてくるだろうからそれを外すバリエーションを持とうね…ということなのだと思うし、
特に3に関しては前半の讃岐相手には上手く機能していたと言える。
右では上原から芦部、左では土屋から岡田への、同じレーンでスペースへ出す縦パスで
幾度となくサイドで1対1を作り、好機に繋げることが出来ていた。
また、このやり方に気づいた讃岐のIHが「ならば」と上原(土屋)へ圧力をかけようと前に出ようものなら、
すかさず讃岐のFWとIHの間を通してアンカー脇で中村、狩野、樋口が受けて前を向く
「従来の福島」モードで前進に切り替えることが出来ていて、
これが成功した際も確実に好機に繋げていた。
(そして、このパターンの前進からバイタルにかかる辺りで要因として挙げた2が披露されることになる)
しかし、後半は讃岐が守り方を変えてきたことで2、3で好機に繋げることが出来なかったし
(讃岐の変更点については讃岐のところで記述します)
交代策もハマらず(特に岡田→清水と、中村→吉田に伴う吉田アンカーと針谷IHへの移動)、
さほど可能性の高くないクロス祭に依存することとなってしまった。
時間が深まるにつれて、
特に土屋は自身が高い位置まで持ち上がることで
どうにか讃岐の守備網を乱せないかと工夫を見せていたものの、及ばず。
守り方については(2失点目はともかくとして)全体的に問題があったようには思わないので、
この試合の勝敗に関してはとにかく後半の讃岐の守り方の変更に対して
更に自分たちが変化するのか、同じやり方を貫きつつ質で凌駕するのか…という部分だったと思う。
讃岐。
たぶん25年シーズンまでの福島の前進の仕方がイメージにあっての3-3-2-2採用で、
「2トップで福島2CBを牽制」
「福島がボックス幅でボールを激しく動かす中で
中央へとリターンパスが出るところを2IH+アンカーで挟んで奪う」
…ということを意図していたのだと思うけど、
これが福島のところで書いた福島側の振る舞いにより空かされてしまい、
素早い帰陣とディフェンシブサードでの頑張りでもって
圧倒的に攻め込まれたとまではいかないまでも、
優位に試合を進められ、これが続くようならジリ貧という雰囲気で前半を終えることになった。
しかし、この試合では後半の守り方の変更が見事だった。
変更点は以下の4点。
1:2トップの並びを左・後藤、右(というか中央)村上に変え、
福島2CBへの牽制は基本的に村上のみが行う
(後藤は自身の背中に入れられるパスへの警戒を強める)
2:最前線の守備開始位置をハーフウェーライン付近まで下げる
3:福島の最後尾保持に対しては禹相皓と牧山の位置を入れ替える
(自陣に撤退して5-3-2で守る際には試合開始時と同じ配置に戻す)
4:福島右SB上原が外に開いてボール回しに変化をつけようとした際には
上野が後ろを捨てて縦スライドすることで強く寄せる
それぞれについて効果を検証する。
1:
福島は左SB安在がアンカー針谷の脇に移動する「偽SB」を行うため、
守る側の讃岐としては彼のサイドはある程度捨てていても、
彼が勝手に中央に寄ってくるので守れてしまう。
(2トップをバランス良く配置せず「後藤が左、村上を中央」でも安在はケア出来る)
2:
これにより、福島2CBの、より讃岐陣内に近いところからの前進開始を許容することになるが、
讃岐としては
「福島のボール回しに動かされずに構えて守備を始めることが出来る」
「同時に、2トップと2IH+アンカーの距離が近くなることで中盤を密に出来るので
福島2CBから福島の中盤4人(偽SB安在、アンカー針谷、2IHの中村と狩野)へのパスを封じ、
サイドから前進するしかない状況を作れる」
3:
2で生んだ状況において、
牧山よりも更にボール奪取に優れている禹相皓をその任に就きやすい配置にすることで
チームとしてのボール奪取確率が高まる。
4:
福島の右サイドからの前進に上野で蓋をすることで、左サイド前進を促す。
左は左SB安在が偽SBをやっているため
左WG岡田(→清水→奥田)が引いて受けるか左IH中村が外に開くかするしか無く、
いずれにせよ彼らが受けに行く位置に対して森川が狙い撃ちで寄せることが出来る
以上のような効果があり、
讃岐としては危険な形で前進を許す回数を大幅に減らすことが出来た。
また、福島の交代策に助けられた面もあった。
左WGでスタメンだった岡田はウラ取りの能力が高く(彼の奈良時代にもやられていたね…)、
その上、足元で受けた際にはドリブルもシンプルなパスも出来る選手であるがゆえに
林田が手こずっていた節があったのだけど、
岡田がアスリート能力で勝負している感じの清水へと交代したことで
林田としては守りやすくなったと思う。
そして、左IH中村に代わってアンカーに吉田、アンカーの針谷が左IHへ移動した交代については、
蹴る直前に選択を変えることが出来る針谷(1失点目のアシストが顕著!)が出す側にいた方が、
讃岐としては嫌だったと思う。
吉田は吉田でいい選手だけど(24年、25年シーズンに在籍してたのでよく知っている)、
蹴る直線に相手を騙すとか狭いスペースを通さなきゃいけないパスなんかに関しては針谷の方が秀でているのは、
この試合の吉田が無難なパスを左右に振り分けることに終始していたことでよくわかると思う。
針谷の能力をより讃岐ゴールに近いところで発揮させることでより決定的な場面を作りたかったのだろうけど、
守り方を変更した讃岐に対してIH~前線に良い供給が出来なくなっていたのだから、
その狙いはそもそもトライも出来ないよね?という話。
福島の前半の攻め方を見て、
それに対応する見事な守り方の変更をしたことについて書いて来たけど、
大嶽監督が四国新聞でのインタビュー等で口にしていた
攻撃面の向上が佐野の同点ゴールでしっかり表れていたことも、
この試合の良かったポイント。
追いつくぞ、追いついてひっくり返すぞという意気込みで入った後半を、
良い雰囲気で始められて、その中できちんと得点出来たことも大きかった。
やはり自分たちに流れがある中で得点にまで至ることが大事…。
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