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「藻類産業構築プロジェクト “MATSURI” オープン・デー in 東京大学」に行って来た。


24/02/20に東京大学伊藤国際学術研究センター 地下2階 多目的スペース にて行われた、
「藻類産業構築プロジェクト “MATSURI” オープン・デー in 東京大学」に行って来たので、
その感想を。


藻類産業構築プロジェクト “MATSURI” オープン・デー in 東京大学
イベント特設ページはこちら


参加対象者がそうなってるんだから当たり前だろ、って話なんですが、
聴衆の殆どは大学生、大学院生と思しき20代前半っぽい子たち。
企業人っぽい感じの人は10%にも満たなかったかな?
そして、そこに紛れ込む謎の中年男性、和泉彼方…。

そもそも何でこのイベントに行くことにしたか、
もっと言うとMATSURI及びちとせグループに興味を持ったかと言うと、
そのきっかけは香川県にあるプロサッカークラブ、カマタマーレ讃岐。

和泉は17年シーズンからカマタマーレ讃岐をウォッチし続けているのですが、
ちとせグループが21年シーズン9月よりユニフォームスポンサーになると同時に
選手の体質改善支援についての共同研究契約を締結したこととで
その存在を知りました。

スポンサー様はどんな会社なんじゃろ?と興味を持つのはサポーターの習性。
サイトを覗き、Twitterのアカウントをフォローし、
「ちとせグループって面白いことやってるんだな」となるのに
時間は掛かりませんでした。

そんなこんなで、
ありがたきスポンサー様と何かしら関わりを持つ機会があればと思っている中、
千葉県在住の和泉にも参加が現実的なイベントが行われることをキャッチしたので
「これは行かねば」と足を運んだ次第なのです。

(参加対象者に含まれてないことを悲しむツイートをしたら
 ちとせグループ公式アカウントがキャッチして「誰でもウェルカム!」と
 引用RTしてくれたのはありがたかった)



講演の感想。

藤田朋宏 氏(ちとせグループ代表/ Ph.D.)のそれは、
まー、面白かった。

ちとせグループが(MATSURIプロジェクトで)何をやっているのかというのは
ある程度掴んでいたんだけど、
「何故それをやっているのか」「どういう流れでやることになったのか」という背景が知れたので
活動への解像度がグッと上がったし、
藤田氏生来の茶目っ気なのか、
あるいは講演で聴衆の耳と心を掴むテクニックなのか、
くだけた言葉の流れでちょいちょい笑かしてきつつ
(茶目っ気という話の流れで添えておくと、
 藤田氏は終始MATSURIプロジェクトの法被をごくごく自然に着用していた。
 トップがこうした振る舞いをしてくれると、場が堅くなり過ぎなくていいなと思う)
聴衆が学生中心の講演ということで
「就職は人生の中で重要な(自分への)投資だと思うので色んなことを考えて欲しい」
といった印象的なメッセージも。

「10年前に色んな人に話をしても
 『は?藤田、何言ってんの?』という反応しかされなかったが
 今はこの分野で世界のポールポジションになった」
という話が、自分としては特に強烈だった。
そりゃ10年前にMATSURIプロジェクトに連なる話を聞いても
「は?」ってなるだろうよと思う(苦笑)
でも、今、これだけの規模や展開になってますという情報と共に聞くと、
壮大な夢だけど根拠のない夢物語ではなく、
目標とするものに向けてきちんと逆算しながら地に足の着いた活動をしていて
実現可能な未来として像を描くことが出来る。

「事業ではなく産業を作るということをやっている」という言葉もカッコ良かったなぁ…。
事実、MATSURIプロジェクトでさまざまな業種の企業を巻き込んでいるわけで、
言葉だけで終わっていない。

志を持ち、本気で取り組み、嘘をつかないことが大事だな…。



小口希 氏(株式会社資生堂 ブランド価値開発研究所 R&Dサステナビリティ&コミュニケーション部 循環型原料開発特任プロジェクトリーダー/Ph.D.)の講演では、
トップ企業の矜持を特に感じた。

原料について突き詰めていく中で高いハードルを前にしても
「私たちがやらなければ誰がやる」という精神で取り組んだというのは、
カッコいいし、頼もしいエピソード。

この姿勢がトップをトップたらしめているのだろうし、
「国内ではあまり知られていない(藤田氏)」ちとせグループに辿り着いた理由なのだろう。



ところで。

入場後、促されるままに前の方に詰めて座ったことで、
(会場の規模の問題で)
資料が映し出される前方正面の巨大スクリーンと、
上手端でパワポを操作しながら喋るスピーカーとを
同一視野に入れられなかったのは、なかなかしんどかった。

なるべくスピーカーの方を見るようにしてたんだけど、
藤田氏は頻繁に腕時計に目をやってた。
そこそこ詰め込んで喋っていた氏だけれど、
おそらくはもっと喋りたいことがあるんだろうな…。



第二部の企業ブース交流は、
第一部ラストの出展企業紹介での各社の挨拶とブースの構え方とを見て
「これは企業側のプレゼンに終わる気は無くて本気で学生と交流しようとしている」と感じたので、
スッと身を引いて(笑)(
参加せずに会場を後にしました。

改めて、面白い講演が聞けたなぁというのが率直な感想。
参加して良かった。




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