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【カマタマーレ讃岐】4SPO「【記者会見】カマタマーレ讃岐・2018年シーズン総括記者会見全文」を考える。


【記者会見】カマタマーレ讃岐・2018年シーズン総括記者会見全文(1月2日 カマタマーレ讃岐)
2018年11月27日に行われた「シーズン総括記者会見」の全文が4SPOにアップされました。
ありがたや。

というわけで、この全文を読んで思うところをつらつらと。


−−−−−


記者会見の内容を箇条書きでまとめると、下記のようになるかと思います。
各々について、自分の思うところを書いていきます。


1)
練習場とクラブハウスでは前者を優先する。
今季に関しては予想外の出来事があり苦しんだが、好転の兆しもある。

2)
資金面を鑑みればJ2に戻るためには2019年シーズンが勝負。
ここにすべてを賭ける。

3)
川村社長就任以前の株式会社カマタマーレ讃岐には
スポーツビジネスで成り立つ会社として足りない部分があった。
(現在進行形で「ある」)

4)
中島健太(元)強化部長の契約解除と上村健一新監督誕生の経緯。

5)
小川徹チーム統括部長の仕事の範囲。

6)
過去の話と現在の川村社長、発信力、ビジョンと現状。



1)について。
明瞭な説明で内容に関しては特に言うことは無いのですが、
(これはすべてに通じて6)に帰結することなのですが)
この内容が、メディアの要請を受けた記者会見で明らかにされていることが、
大きな減点だと思います。

2)について。
J3定住もやむなしということでなければ、まっとうな判断ですよね。
監督人事と獲得選手を見ると「J3を甘く見てないか?」という話が出ると思いますが、
「人脈と資金を目一杯遣ってこれなのだろうな」と、個人的には思います。
カマタマーレ讃岐は、地方の、環境の整ってないクラブなんですよね…。

3)について。
川村社長の言う「足りない部分」ゆえに、
北野前監督が就任して以来口にし続けていた「環境改善」が
これまで成されていなかったのだろうな、と感じます。
それは、個人が頑張っていないという話ではなくて、
努力の方向性が少しズレているとか、
噛み合ってなかった(噛み合わせ方がわかってなかった)とか
そういう話で。
ただ、川村社長の定義する「いい会社」の話(=小規模)に関しては、
プロスポーツクラブを運営していく上で、
自分はちょっと首肯出来ない部分です。

4)について。
中島健太(元)強化部長の契約解除については、
会見で語られていることが常識的だし妥当な判断だと思います。
非常に残念ですが。
上村健一新監督誕生の経緯については、
この会見で唯一「おかしいだろ」と思う部分でした。
小川部長が上げた話を川村社長が承認する流れは普通のことですが、
その前。
小川チーム統括部長が中島健太元強化部長の話も聞かずに
川村社長に「上村で行けると思います」としたのが、おかしい。
現場の意見を聞くのは、
小川チーム統括部長が「それなりのプロセス」と話すものの第一段階ですよ。
何故それが成されなかったのか。
これがOKなら(現場の評価の吸い上げが無いなら)、
中島健太(元)強化部長は現場に帯同してる意味が無いですよね。
「会社として決めたことには従う」のは当然ですけど、
決める前に(然るべき部署の人間にも関わらず)意見が求められなかったのは
断じておかしい。

5)について。
肩書が同じでもこなす仕事が異なるのはJクラブのみならず
一般的な会社組織でもあることなので、
特に問題は無いと思います。
カマタマーレ讃岐はそれで回して来た、ということ。
それで及ばないと判断された部分は、
今後、川村社長が改革していくのでしょう。

6)について。
過去の話は、現在任に就いている川村社長にはコントロール出来ないことで、
話せないことも多いだろうから「触れてくれるな」となりがちなのは理解しますけど、
Jクラブに限らず、現在の代表は過去も背負ってオモテに立つ立場ですよ。
ましてや、カマタマーレ讃岐は、こういった記者会見などで突付かれば
足りなかった話がボロボロと出てくる会社。
そこを「触れてくれるな」「生まれ変わる」でかわそうとせずに、
話せる部分を全部さらけだすところから始めれば良かったんじゃないかと思う。
こうしたクラブの過去に関する話もそうだし、
カマタマーレ讃岐で働く人からの「ビジョンが示されない、下に説明がない」という話もそうだし、
メディア、サポーターといった対外的な部分もそうだけど、
総じて「発信が下手」と言える。
(自覚はあるようだけど)現状とかけ離れた夢と、
そのための初歩の初歩の初歩であるスポーツビジネスを成り立たせる経営の、
「間」の部分が抜け落ちてるのが問題でしょう。
この「間」が示されれば、
社員も、メディアも、サポーターも、
これからサポーターになってくれるかも知れない人たちも、
ひょっとしたら行政も、
程度に差はあれど共感して、力を貸してくれるのではないかと思います。
だって、叶えられれば誰もが素晴らしいと感じる夢があるのですから。


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全体の感想としては、2点。
「チームの問題は資金」「現体制の最大の問題点は発信力」ですね。

前者は時間をかけてしっかりと確実に強化していくしかなく、
後者は心がけ次第で今すぐにでも劇的に改善出来るんじゃないかと思います。
以前ツイートしましたけど、代理で喋る人を立てるとかね。
社内については川村社長自身に頑張ってもらうしかないけど、
対外的には、やりようがあるんじゃないかと。
集客に繋がっていない広報の面も然り、発信力は大事!

誰にでも得手不得手があって、川村社長の不得手が「発信すること」なのかな、と思います。
そこはある程度許容しつつ(現状は「ある程度」を超えてると思いますけど)
他の部分…経営や練習場問題が明らかに前進していることをきちんと評価すべきで、
だから、SNSで時折目にする「川村無能」みたいな言葉は、ボクは的外れだと思います。



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