menufootballKamatamare SANUKI>選手の育て方についての持論と林友哉






選手の育て方についての持論と林友哉


祝・林友哉の契約更新!……ということで、
林について思っていることを書いてみる。

出会いは2018年2月28日。
高卒新人となる林の加入は開幕直後というひどく遅い時期に発表され、
「特別指定選手として長崎に居たことがある」
「検索かけてみるとどうやらボランチらしいけど…」
くらいの、うっすらとした情報だけで、
讃岐のサポとして彼を観ることになった。

とにかく残留のために持てるものを出し尽くすという
讃岐のチーム状況において
当然ながら高卒ルーキーの出番などそうは回って来ないわけだが、
初めてのベンチ入りとなった第8節(松本戦)、
逃げ切りのための前線守備で投入された第9節(愛媛戦)の2試合の間に、
「選手たちの間では『アイツ(林)は身体能力がとにかく凄い』という話だ」
という情報が実況から出てきて、
とにかくボールを追い回すだけの第9節ではその一端を垣間見ることは出来なかったものの、
「身体能力が凄い選手なんだ」という一種の「刷り込み」が、自分になされた。

そして、第14節(町田戦)。
4試合のベンチ外を挟んだこの試合、
2点のビハインドを追うというシチュエーションで、
林は1トップに投入された。

プレータイム13分の、この試合の林を観た自分のツイートがこちら
背負った相手のいなし方にしなやかさを感じたことを強く覚えている。

ただ身体能力が強いだけじゃなくて、
ああいうしなやかさを備えているなら、
フィジカルコンタクトを多く求められるポジションで輝けるハズ。

それは「センターフォワード」「ボランチ(アンカー)」「センターバック」。
幸いにして、彼は身長もある(183cm)。
輝かしい未来が拓けるかも知れない。






ところで。
選手の育成って、どうやり方がいいんでしょうね?

色んな意見があると思うんですけど、
自分は
「いちばんの長所が通用する範囲でいちばん高いレベルに放り込んで
 そこで長所でもって戦いながら他の要素を引き上げていく」
というのが、
効率の面でも選手としてより高い総合力を得るためにも
最も良い方法なのではないか、と思っています。

最近のJリーグでわかりやすい例だと、F東京の永井謙佑。

大学時代から爆発的な速さはあったけど、
当時はシュートもパスも同年代の平均以下だった。
それでも、その速さが武器として通用するJ1でプレーを続ける中で、
今は総合力の高い選手になっていることに、
異論を挟む人は居ないと思います。

もし彼が、大学時代の総合力に見合ったレベルでプレーしていたら、
そのレベルでは速さという武器で無双出来たでしょうけど、
選手として今のレベルに到達出来たでしょうか?






林の話に戻ります。

2019年の林は主にサイドハーフとインナーハーフで起用されていて、
不器用というわけではないので上手くやれていたと思うけど、
持論に照らし合わせて彼を大きく育てるために、
是非とも「センターフォワード」「ボランチ(アンカー)」「センターバック」のいずれかで
起用し続けて欲しい。
(チーム事情でポジションを動かすにしても、上記のセンターラインを外さないで欲しい)

センターフォワードなら我那覇和樹を、
ボランチ(アンカー)なら福西崇史を、
センターバックなら井原正巳を連想させるような、
しなやかで強いプレーを、それぞれのポジションで見せてくれるハズ。

上手く行けば、1〜2年の間にJ3で無双して、
上のカテゴリに引き抜かれていく選手になると思う。

2019年のような起用をしていても、
どの能力も平均的に成長していって総合力で引き抜かれる選手になるかも知れないけど、
より総合力を高くするためにも、
身体能力としなやかさという武器で勝負するポジション=センターラインで起用して、
武器を評価されて引き抜かれる選手となるようにして欲しいのだ。







menufootballKamatamare SANUKI>選手の育て方についての持論と林友哉