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【カマタマーレ讃岐】讃岐サポが語り継ぐであろう、竹内彬エピソード3本



2018年8月に期限付き移籍で讃岐に加入。
完全移籍となった2019年より3年連続で主将を務めたDFリーダーの竹内彬が、
2021年シーズンをもって現役を引退する旨がリリースされました。
(クラブのリリースはこちら

讃岐加入以前から人格者として知られていた彼の、
讃岐における、サポの間で語り継がれていくであろうエピソードを3本、
この機会にまとめておきたいと思います。

こういう人がスタッフとしてクラブに残ってくれる…。
本当にありがたいことです。



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救世主降臨の巻

J2残留を果たせなかった2018年シーズンを経て、
クラブが「1年でのJ2復帰」を誓う2019年シーズンを前に行われた新体制発表会。

2018年オフにはJ2時代の讃岐の守備を支えてきた岡村和哉の満了リリースもあって
「CBはどうするんだ」
「前年夏より期限付き移籍で来てくれていた竹内を完全で獲得するわけにはいかないのか」
という空気が醸成されていたものの、
讃岐、所属元である大分の双方から彼に関するリリースの無いままに行われていたこの会にて、
完全移籍加入がサプライズで発表。

客席後方から登場し、
ステージに向けて客席にある通路を歩いて行く竹内には
割れんばかりの大拍手が送られ、
会場の空気は「彼が居てくれるなら何とかなるかも知れない」という
希望に満ちたものへと変化した。

まさに、救世主が降臨した瞬間である。



俺たちは(抗議を)しないよの巻

とあるアウェイでの試合にて。

双方が強度の高い試合を披露する中、
後半に入ると主審の笛が不安定になり
選手がストレスを抱えながら試合が進行。
(讃岐が得たPK判定の取り消しなども起こっていた)
いよいよ臨界点に近づいた相手選手たちが主審に詰め寄り抗議を始めんとし、
讃岐の選手たちもそれに呼応しようかという空気の中で、
その一言は発せられた。

「俺達は(抗議を)しないよ!(選手なんだから抗議でなく)ゲームをやろう!」

声の主は讃岐の竹内主将。
主審を囲まんとしていた輪は解け、試合は再開。
流石に、不穏な空気が一掃されるまでには至らなかったものの、
試合が更に荒れていくようなことは無くなり、
大事にならずに終了の笛を聞いた。

必要な時に、必要な声。
審判団と相手チームも救ったと言っていいでしょう。



神ファンサの巻

ホームであるPikaraスタジアムでの試合だったものの
登録メンバーから外れた竹内は
試合前に行われていた選手サイン会に参加していた。

予定の時間も終わろうかという時間に一組の母子がやって来るも、
サイン会の参加には整理券が必要であることを知らなかったようで
スタッフが丁重にお断り。
母子はサイン会の場から去って行った。

この出来事の直後にサイン会が終了すると、
竹内はペンを持って母子のもとへと走り出し、
お子さんにサインを書いてあげたという。

神ファンサとはこのことか。

何かを催すにはルールが必要で、
整理券を持っていなかった母子を丁重にお断りしたスタッフの判断は当然である。
例外を認めることで不公平感が生じないような運営は大事だし、
こうした判断は、ひいては選手を守ることにも繋がる。
絶対にこのスタッフを「冷たい」などと責めるようなことがあってはならない。

この出来事においては、
ルールやスタッフの判断を織り込んだ上で、
自身の判断で母子に駆け寄ってサインを書いた竹内の人間性を
ただただ褒めるだけで良いのだ。



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