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福岡 3−1 讃岐
J2/第23節
(18/07/15:レベルファイブ)
DAZN



福岡スタメン

________森本________
_____松田____ユ______
輪湖____鈴木__枝村____駒野
____古賀__岩下__實藤____
________圍_________



讃岐スタメン

________原_________
佐々木匠____木島______渡邉
______高木__永田______
荒堀____中島__岡村____市村
________清水________



与PKにより先制を許しこそしたものの、主導権は終始福岡が握った90分。
讃岐は、駒野に時間を与えるための攻撃を阻害することが出来なかった。



福岡。
前回対戦時もそうだったんだけど、
「序盤はロングボール」というのは、このチームのやり方なのかな。
讃岐の応対の不味さもあって、まずまず効果はあったように思う。
しかし、本領はやはりサイド攻撃に軸足を移してから。
中央への楔をチラつかせながら左に叩いて輪湖のところに讃岐の選手たちを寄せ、
古賀、鈴木を経由して右サイドでフリーになっている駒野へ。
駒野からの高精度のクロス、的確なパスで好機を創り出していく流れはお見事。
その一方で、主戦であるドゥドゥのベンチ外を受けての、
「このメンツ、この組み合わせ」は稀なんだろうけど、
森本、松田、ユの連動性はイマイチ。
ここがもっとユニットとしてしっかりすれば、
中央からの怖さが出てくるし、
その怖さを相手に意識させられれば、最初に輪湖に預けたところからも崩しにかかれる。
いずれにしても、鍵は3CB+鈴木の配球と言えるかな。




讃岐。
まず、全体的に動きが重かった。
話にならないというほど動けてなかったわけじゃないけど、
自動昇格を狙っているチームとやるには、全然足りないという感じで、
前半の段階で相手に対する寄せやこぼれ球への反応が一歩二歩遅い場面が目立ち、
劣勢に繋がっていた。
(鈴木にFKを与えた市村のファウルについては駒野のパスが素晴らしかったので
 普通に動けていても市村はあのタイミングで当たってファウルになっていたと思う)
序盤、森本へのロングボールを岡村や中島が突付いてもそのこぼれを松田辺りに拾われたり、
輪湖→古賀→鈴木→駒野と繋がるサイドチェンジへのスライドが遅かったり。
(動けてる時の讃岐はここのスライドを間に合わせられるから、結果として守れる)

それから、北野監督が試合終了後に述べていた「サイドの攻防」に対して
真正面からぶつかってしまったな、と思う。
攻撃時に永田を落として最後尾を3枚にして、それに伴い両SBが高い位置を取る。
これにより相手WB(輪湖と駒野)を押し込んでサイドでの主導権を握る…という目論見だったんだけど、
自分たちの最後尾の配球力が低く、特に右サイドは市村までボールを届けられなかった。
まずまずボールが回ってきた左の荒堀にしても、
彼は右足に持ち替えて中央へ斜めの楔を入れるパスが多く、
縦に持ち出して左足クロスという選択肢が無いので
対面の駒野を押し込むというところまでは持っていけなかった。
自ら仕掛けて駒野を抜き去るというドリブルも持っていないしね…。
前述の斜めの楔を出した後、ウラに抜けてリターンを貰えれば良かったんだけど、
ここまでの出場機会の影響か、そこまでの連携は原らと築けていなかった。
……という理由で、サイドでの主導権を握ることは叶わず。
そうなると、「永田落としの両SB上げ」で「福岡とミラー状態」になっているので、
奪われたあとに能力差がもろに出てしまうという事態に。
何度かユがドリブルで持ち上がってた場面なんかはその典型と言える。
これは机上の話だからこういう言い方が出来るんだけど、
自分たちの配球力とサイドでの連携(市村も荒堀も今季の主戦ではない)を考えた時に、
「福岡とミラー状態」で相手WBを押し込むのではなく、
自分たちの並びを保ったままで相手WBのウラを取ることで、
結果として相手WBを押し下げることを狙った方が良かったんじゃないかな、と。
「右SHに西を置いて、相手左SBの外側且つ相手左WBのウラに蹴って突進させる」とか
「駒野を前にした荒堀が中の高木に叩く、高木は駒野のウラに入ったタクミへ叩く」とかね。

また、サイドでの主導権を握ろうとする意識が強かったあまりに、
木島に全然ボールが入らなかったのも残念だった。
今、讃岐でいちばん違いが生み出せる存在だし、
サイドと中央というのはやっぱりバランス。
どちらかだけからの攻撃であれば対処もしやすいわけで、
その意味でも、もっと木島に預けて良かったのでは、と思う。

失点について振り返ってみると、
1失点目は前述のように駒野のパスが素晴らしかった上に
鈴木のFKがスーペルで、
相手の良いプレイが2つ続いたからしょうがないと思えるのだけど、
2失点目は相手CKが中央まで誰も触れずに流れてしまったことによるので
防げたと思うし、
3失点目も駒野のシュート自体は凄かったけれど、
スライドが間に合ってないから余裕を持っての仕掛けを許してる、
だからこそあのシュートが生まれてる。
…やはり、弱いチームほど走れることとセットプレイの守備は大事だと思わさる、
失点の仕方だった。


年に2試合くらいは、こういう狙いが噛み合わなかった試合というのがあると思うし、
そもそも走れないと能力差を埋めることは出来ない。
噛み合わなくても負けるし、走れなくても負ける。
両方が同時に起きたことにより、
「噛み合った(とまでは行かなくても相手の良さは消した)上に走り切れた試合」が
今後の中で1試合増えたと考えることにする(苦笑)
勝ち点0の試合が2つ残ってたところ、そのどちらかでは1ないし3掴めるようになったぞ、と(苦笑)




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