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横浜FC 3−2 名古屋
J1/第16節
(20/09/13:ニッパツ)
DAZN
横浜FCスタメン
______斉藤__皆川______
齋藤______________松浦
______手塚__安永______
志知____袴田__田代____瀬古
_________南________
名古屋スタメン
________金崎________
相馬______阿部___シャビエル
______稲垣__米本______
太田____丸山__中谷____吉田
______ランゲラック______
名古屋、横浜FC、名古屋とペースが移り変わり、
スコアも移り変わり、最後にはホームチームが勝ち越し勝利。
熱くて劇的な90分間だった。
横浜FC。
第5節(vs川崎)に観た時からメンツも並びも変わる中、
しかし変わらないビルドアップの志向。
名古屋のハイプレスに対してボールと人が丁寧に動いていなしていくさまは
観ていて心地が良い。
この日の遅攻は、手塚が後方に構えてボール保持の鍵となり、
安永がスイッチを入れるパスを放っていた。
SHが中に絞ってSBが大外を使う形と、
HSからナナメに、あるいは中央から縦に、バイタル中央へ楔を刺してのコンビネーションを
上手く使い分けていた。
最前線がディフェンシングサードの入口、
最終ラインがボックスにギリギリ入らないところに、
それぞれ構える、低い位置だけどコンパクトな4−4−2ブロックでのボール奪取から
巧みなコース取りでボールを運ぶ斉藤のドリブルを用いたカウンターも効果的で、
(これが難しい時は長めのボールを蹴って皆川が身体を張り陣地を回復)
選手の能力、配置、やり方が見事にハマッていたと思う。
守備は前述の4−4−2ブロック。
後半は名古屋の攻め方が変わったことに対して
「根性」で対応する時間が続いて難しい展開となったけれど
(最終的には小林投入で3バックにするつもりはあったようなので、
その時間帯を伺ってたということなんだろうけど、
追いつかれる前にその動きがあって良かったのではないかな、と思う)
2CBは絶対に、2DHはなるべく、中央から動かずに
SHが横に後ろに根性のヘルプを続ける守備は
コンパクトさが何とか可能にしていて、
前半はきちんと機能していたと言えるでしょう。
選手は攻守両面においてこのやり方に対して決してサボらずにハードワークし、
そこに上乗せして求められている能力を発揮しており、
素直に、いいチームだなと思いました。
前回観た第5節のvs川崎との試合に続いて、めちゃめちゃ好印象です。
名古屋。
吉田の見事なゴラッソによる早々の先制弾があったものの、
前半はボールを握りながらも横浜FCのブロックの外側でのパス回しとなる時間帯が長く、
相馬の左サイド単騎突破以外にはあまり可能性を感じなかった。
(志知のオーバーラップを抑え込みたかったのだと思うけど
前半途中で相馬を右に配置換えしたのは悪手だったと感じる)
ビハインドだったこともあるだろうし、
ボールを握って押し込めることへの確信を得られたからだろう、
後半は攻撃の仕方を変更。
幅取りは完全にSB任せにしてSHは中央寄りにポジショニングでレーンを固定。
これで横浜FCの守備陣を横に広げつつ、
米本を落としての最後尾3枚がハーフウェー付近でボールを動かして
4−4−2ブロックの「4−2」に出来た隙間を突いていくようになった。
大外のSBに預ける場合もあれば、
HSにポジショニングしたSHが少し引いたタイミングで預けてのアーリークロス、
金崎、阿部にSHも寄って行っての中央コンビネーション…。
これは非常に効果的で、後半はほぼほぼハーフコートゲームを展開。
最前線に山アを投入して高さの起点を2つにすると共に金崎を流動的に動かす、
右サイドにマテウスを入れてゴリゴリ行かせる…と、
時間の経過と共に疲労も伴い結界寸前となっている横浜FCの守備に圧力をかけていったのも
良い采配だったと思う。
同点に追いついたわずか5分後に勝ち越しを許さなければ、
2−3とか2−4にして勝っていたのではないか。
フィッカデンティ監督への評価が高くない自分ではあるけど、
この試合については十分良かったと思うし、
今季は前4枚を上手く回せているという印象がある。
あとは、丸山と中谷を少しでも休ませられるか、というところになるのかな?
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