menufootballmatch



【U-24】日本 0−0 ニュージーランド
(PK:4−2)

東京五輪/QF
(21/07/31:カシマ(日本))
NHK



日本スタメン

________林_________
相馬______久保______堂安
______田中__遠藤______
旗手____冨安__吉田____橋岡
________谷_________



※交代はのぢほど



日本の攻撃に対しニュージーランドがきちんと備えた守備を見せていた時間帯、
アクシデントによるニュージーランドのフォーメーション変更で風向きが変わった時間帯、
互いに疲労の色が隠せない中で守備陣が最後の踏ん張りを見せた時間帯…。
3つの異なる時間帯を経て、史上最強と謳われる開催国がPK戦を制してSF進出となった。



日本。
・試合開始前に思ったのは
 「ベンチに瀬古も町田もいなかったのはどうなのだろう?」
・5−3−2で守る相手への攻撃は悪くなかったと思う
・4−3−1−2で守るようになった相手に対して
 5−3−2で守っていた時のような攻撃を意図することが少なくなったのはどうしてなのか
(サイドで相手の最終ラインを1枚剥がせばより好機になりやすいハズなのに)
・三好投入時に久保と堂安のどちらを下げるかは悩ましいところだったけど、
 一発でサイドチェンジが出来る(三笘に届けられる)という点と、
 相手CBへ規制をかけるためにトップ下に走れる選手を置いた方が良かったのではという点から、
 堂安を残し三好をトップ下にする方が妥当だったように感じる
・ニュージーランドの4バックに対するスカウティングはどうなっていたのか。
 3−1−4−2で「3+1」のビルドアップをしていた際には守備が整備出来ていたけど、
 4−1−3−2(あるいは4−4−2ダイヤモンド)で
 「4+1」のビルドアップを始めた相手に対し、
 かなり長い時間、守備をどうするのか修正出来ていなかった。
 ビルドアップへの規制もそうだし、
 大外で構える相手SBとHSで構える相手SHに対してこちらのSHがどう振る舞うのかという部分で
 対応が遅れに遅れていて、
 正直、90分の間でやられていてもおかしくなかった。
・延長後半が終わりPKが始まるまでの間の堂安の振る舞いが、エースのそれだった。
 選手に声をかける、PKに関する指示を出す森保監督の脇に構え、
 スタッフを含めた円陣でもスタッフ側の並びから一歩前に出て中心に位置。
 次の試合ではやってくれそうな気がする…。
・橋岡は、守備と右サイド最深部まで行けた時の仕掛けは良かった。
 …けど、繋ぎの部分でのポジショニング、細かな動き直し、判断はまだまだ。
 まぁ、これらについては経験を積むしかないのでまだしも、
 フリーなのにヘッドで跳ね返して相手に渡すあるいは五分のボールにしてしまうのが何度もあったのは要反省。
 これはすぐにでも改善出来るハズ。
 残り2試合の中で5バック化して逃げ切る時の起用も可能性として全然有り得るし、
 次の出番までに意識して欲しい。
・谷!!






ニュージーランド。
最初に、フランス戦の雑感にて
「おそらく参加国の中では力が落ちる部類の」だの
「ニュージーランド相手であれば左SB旗手を90分でも何とかなるだろう…」だのと書いたことをお詫びしたい。
よく整備され、与えられたタスクを遂行する能力と意思を備えた選手ばかりの、
良いチームだった。

日本のところで書いたけど、
3−1−4−2を基本に5−3−2守備と3+1ビルドアップを行う3バックと、
4−1−3−2を基本に4−3−1−2守備と4+1ビルドアップを行う4バックの両方で
チームはスムーズに機能。

後方の選手は足元がそれほどあるわけではないものの
繋ぐところとそのためのポジショニングや
FWへロングボールを蹴るタイミングはしっかりしていたし、
4バックになってからのSHとSBの立ち位置も仕組みに対して忠実。

どのポジションの選手も肉弾戦を厭わない気持ちとそこで勝つ強さがあり、
単調になりがちなサッカーではあるものの
どんな相手にも簡単には負けないチームに仕上がっていた。




menufootballmatch