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清水 0−1 G大阪
J1/第22節
(21/08/13:IAI)
DAZN



清水スタメン

_______サンタナ_______
後藤______鈴木唯_____西澤
______河井__松岡______
片山____井林__ヴァウド___原
________権田________



G大阪スタメン

_______ペレイラ_______
宇佐美_____________矢島
藤春____山本__倉田____柳澤
_ヨングォン__昌子__三浦____
________東口________



ロティーナのチームとしての基礎が出来つつある清水と、
前線に比較的自由が与えられたG大阪。
判定があれば僅差で清水かという内容の試合を、
特別指定の一振りが異なる結果に塗り替えた。



清水。
一応、表記としては4−2−3−1にしてあるけど、
鈴木唯は純粋なトップ下と言うよりはトップ下とセカンドトップの間という感じで
(彼の特性はそこにあると思う)
中央を崩す攻撃を引き出す、そこでアクセントになる、
というような場面は少なかった。

(クオリティはさておき)すっかりロティーナのチームという感じで
サンタナの高さ、強さに頼り長いボールを蹴る場面もありつつ
(特に後半は強い風上ということもあり比率が増していた)
ボールを大事にしながら前進してサイドからクロスが基本。

SHの総合値や比較的クラシカルなタイプのSBが不足してることで
C大阪時代のロティーナ政権ほどにその頻度と精度が高くないのはやむなしか。

この試合でいちばん気になったのは、
G大阪が3トップ+2DHで前からプレスをかけて来た時に、
(その強度がそれほどでもないにも関わらず)
剥がしてスムーズに前進することが出来なかったこと。
実況曰く「中断期間中にビルドアップにも磨きをかけてきた」そうなんだけど…。

井林はもうちょっと足元のある選手だったと思うんだけど、
ヴァウドほどじゃないけどすぐに汲々としていて悪い意味で驚いた。
松岡がサリーするにしろ、そうでないにしろ、
ボールの動かし方と人の動き方(それもあまりポジションは崩さない)で、
この試合であれば宇佐美なり矢島なりの背中を簡単に取れるのが
ロティーナのチームだったと思うんだけど…。






G大阪。
諸々の絡みがあって、第12節の大阪ダービー以来の観戦。
松波暫定監督になりそこそこの試合数を重ね、
ACLと未消化試合をこなしていく中で
「数字的に最悪ではないけど光明が見えているわけでもない」みたいな空気をTLから感じていて、
さて、どんなサッカーなのかしらね…と。

始まってみたら、
このメンバーではこうなるのも不自然ではないな……という、
分業制と前線でアイデア出して行こう!が強めのサッカーだった。

宇佐美と矢島は一応幅を取る位置から始めることが多いもののフリーマンで、
二人が中央で絡むこともしばしば。
共にWBとの連携は良好という感じではなかったし、
(矢島に関しては柳澤が加入して日が浅いという言い訳が出来なくもないか…)
そもそもの問題として
守備時に段階的に5−2−3→5−4−1へと変化して行く中で
ポジトラでの後方の押し上げが遅く、
宇佐美と矢島には「個人(もしくはペレイラとの絡み)でどうにかしろ」という雰囲気も
幾らか漂っていたように思う。
よって、
「彼らの特性もあるけどそれが出やすい並びにもなってたよね」と観るのが
正確なところであろう。

後半になるとチーム全体で改善が見えて、
特に右サイドで「押し込んだらペナ角取って行こう」という意識が感じられた。
幅を取る柳澤から幾度となく斜めのパスが入り、
好機の予感を漂わせるところまでは行けていたと思う。
(どっこい、実際に好機に至れていた回数が多かったのは
 宇佐美、矢島、ペレイラが個で打開していた前半だった)


試合を通して気になったのは2点。

1点目は、こちらもビルドアップについて。
基本的に3+1(山本)で始めていて、
4−4−2セットの清水の「2」に対して
3バックが幅をそれなりに取れていたにも関わらず、
スムーズな前進があまり出来ていなかった。
2トップ脇を使う意識は希薄だし、
清水のDHが突撃してくるわけでもなかったので
テンポよく動かせば簡単に山本に渡して彼が前を向けたと思うんだけど…。
また、清水がボールサイドのSHを上げて3枚を当ててこようものならあたふた度は上昇。
簡単にWBに逃がす選択肢も持てていなかった。
昌子の、二度のイージーなロストが(ロスト自体が100%彼の責任だとは言わない)
失点に繋がらなかったのは
清水のクオリティと運のお陰でしょう。

2点目は、山本について。
出したい時/スペースに味方がいないなぁ、
リターン受けたいのに出てこないなぁ、
というのがひしひしと伝わってくる90分だった。
特に前者において、
彼が最初の選択肢を遂行できていたなら好機に繋がって行っただろうな、という
彼以外のFP19人の動きが、何度もあった。
もっと、味方に要求していいんじゃなかろうか。



総合的な感想を言うと、TLから感じ取っていた雰囲気は正しかった(苦笑)
いつまで松波暫定監督を引っ張るんだろう…。
もう、今季いっぱいは行きそうな感じがするよね?




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