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C大阪 2−1 神戸
J1/第17節
(23/06/10:ヨドコウ)
DAZN



C大阪スタメン

______奥埜__セアラ_____
カピシャーバ_______クルークス
______香川__喜田______
舩木____鳥海__進藤____毎熊
_______ハンビン_______



神戸スタメン

汰木康也____大迫______武藤
_____井出____山口_____
________齊藤________
初瀬____本多__トゥーレル_酒井
________前川________



縦に速い展開と落ちない強度で見応え十分だった上位対決。
均衡が保たれた90分の結末ははホームチームの劇的勝利。
なお、この試合は滝二ダービーだったらしい。



C大阪。
ここのところは香川をボランチに置いた4−4−2という話は聞こえてきていて、
実際にその並びとなった。
奥埜を前に出すのはひとつの手段として、
香川の相方が原川でも鈴木でもなく喜田ということで
俄然、注目度が上がる3列目。
(原川と鈴木はベンチにもいなかった。怪我?)
(ヨニッチとジンヒョンもベンチ外)
更には、初めて観るカピシャーバ、ハンビンがスタメンに名を連ねていて、
いわゆるベストメンバーとのクオリティの差が気になるところだったが、
結論を先に言ってしまうと、全然問題無かった。

香川は前に後ろにのバランス取りをしていたIHの時よりも存在感があり、
的確なサイドチェンジと不意の前線進出からのボックス侵入を披露。
アンダー世代の代表の常連であった喜田はこの強度の中でも普通にプレーをし、
ヨニッチほどの強さ高さは無いものの
進藤は広い範囲のカバーリングと意欲な縦パスで貢献。

チームとしてはミドルプレスからのショートカウンター、
サイドチェンジの多用、
右で張るクルークスと彼に入った瞬間にポケットを狙う毎熊という狙いで
圧倒的な強度でリーグを席巻中の神戸に対抗。
しっかりやり合えていた。

ハイプレスに特長の神戸が相手だったということで
ビルドアップやボール保持の時間を長くするといった部分は
トライする姿勢を放棄していた感があり、
その選択は正しかったと思う。

また、この言い方はちょっと反感買うとは思うんだけど、
正直言って個々のタレントの質ではJ1でそこまで上でもないながら、
ベンチから出てくる選手がスタメンと変わらない質であることで、
上手くチームが回っているんだろうなと感じた。






神戸。
仕組みに関しては今季初めて観た第11節のvs名古屋と同じ。
C大阪が高い強度のぶつかり合いと速い展開上等でがっちり組んで来たこともあってか、
大迫が「(これを繰り返してたら体力が持たないから)一旦スローダウンしよう」と
後方の選手に何度か手で指示してたほどのハイテンポな基本スタイルに、
遅攻では「3+1」となるビルドアップ隊の左CB役である初瀬から
右で高い位置に出る酒井への大きなサイドチェンジを狙いとしていた。

この試合でも好機が作れなかったわけでは全然無かったけど、
彼らとやり合うには受けに回らされる前に果敢に挑むべきであると
C大阪が示した感があるので、
シーズン後半、同じようにしてくるであろう対戦相手たちを
どのように出し抜いていくかが、
夏場に入ってこのサッカーがどこまで貫けるか問題と共に
課題になるものと思われる。

C大阪と対象的に、特に大迫と武藤が疲労したり交代したりすると
選手の質が落ちるしサッカーを変えないといけなくなるので、
それをポジティブに捉えて
前述の問題、課題の解決策に仕立て上げられれば最高だが、どうなるか。




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