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横浜FM 0−2 神戸
J1/第29節
(23/09/29:日産)
DAZN



横浜FMスタメン

エウベル____ロペス___マテウス
________西村________
______渡辺__山根______
永戸_エドゥアルド_角田____松原
________一森________



神戸スタメン

武藤______大迫______飯野
___佐々木______山口____
________扇原________
初瀬____本多__山川____酒井
________前川________



勝ち点差1で迎えた天王山は、
首位を行く神戸が自分たちらしさを出し切って
優勝へ向けて弾みのつく勝ち方をしてみせた。
横浜FMも、決して悪い内容ではなかったが…。



横浜FM。
終わってみて言えるのは、
試合の入りにおいて強度の部分で神戸に上回られたのがすべてだったかな、と。

自分としては神戸のCB、特に山川にビルドアップで怪しさがあって、
ロペスとエウベルで上手く狙い撃ちした時にサクッと横浜FMが得点しそう…という
予想があったんだけど、
神戸の前への強さを受ける形に試合に入ったがために、
横浜FMがハイプレスをかける場面はかなり限られていた。

神戸のハイプレスに対していつものような前進は出来ないながらも、
ハイプレスに伴うハイラインを一発で裏返すという共通意識は持てていたし、
実際にそうした場面を作ることが出来てもいた。
更には、半ば過ぎからマテウスが内側に入って少し降りてくることで
渡辺と山根が消された中でも前進が出来るようになってきていて、
PKにより先制点を献上したものの、
別に悪くない前半だと思いながら観ていたんだけど…。

2失点目は余計だったなー…。


後半は、神戸の消耗及びブロックの後方移行に伴って
ミドルサードの出口までは労せず運べるようになったけれど、
その先で堅いブロックを崩すには至れなかった。

これに関しては、素直に相手を讃えるべきだろうね。


ひとつだけ思ったのは、
吉尾はやっぱ右に置いてこそじゃない?ということ。
飯野に手を焼いて永戸が疲弊してたのはわかるけど、
吉尾を左SBに起用しても、
左足の素直なクロス以外に何かを期待は出来ないだろうし、
守備面のリスクがあまりに大きくないか?と。
(実際に、85分くらいの、浮き球を前に跳ね返せなくて酒井に拾われたのと、
 その流れから、神戸から見ての右ポケットを飯野に簡単にぶち抜かれた場面は、
 いずれも本職SBであったら信頼を大きく失うプレーだった)
選手ごとの信頼度とか色々あるんだろうけど、
サカつく脳で机上の話をすれば、
自分だったら實藤を右CBか右SBに入れて、
角田か松原を左SBに回したかな。






神戸。
試合開始から横浜FMを呑み込みにかかり、
呑み込みきったとまでは言わないけど、
2点のリードに繋げてみせて、
終盤は各選手の執念の守備とベンチワークでクリーンシートでの逃げ切り。

アウェイで迎えた天王山の試合でこのデキ、勝利は、本当に素晴らしいと思う。


基本4−3−3からの守備時に山口が下がり佐々木が前に出る4−4−2。
大迫と佐々木で渡辺と山根を消しつつ、
どちらかが更に前に出てエドゥアルドないし角田に圧力をかける際には
山口も連動して前に出て、渡辺&山根消しに加勢。
横浜FMの両SBには自分たちのSHがタイトに行き、
特に飯野は、その脚を守備にも活かし永戸からの展開を封じていた。

後半半ばからは相手の選手交代と自分たちの疲弊度合いを見ながら
ブロックを後ろに下げて前向き且つコンパクトな守備を維持し、
ボランチを1枚削った相手の変化に自分たちも3バックに変化して対応。
何人もの選手が足を攣らせながら、最後までよく守った。


攻撃面では、大迫の収まりが良かったのはもちろん、
佐々木と武藤の中外の入れ替わりのスムーズさも目についた。
特に佐々木は、
この試合だけ観たら国内組中心に望むであろうE−1に呼ばれてもおかしくないデキ。
とりわけ、右からのクロス、リスタートのボールに対して高さが素晴らしく、
大迫と武藤に警戒が集まる中であれだけ高さで勝てるとなると、
守る方はしんどいと思う。


第27節の広島戦の感想で書いた懸念事項を、
すべて「強度」で覆い隠してしまう勝利だったなぁ…。




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