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讃岐 0-1 今治
J3/第37節
(24/11/16:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

________丹羽________
____川西______森_____
森川____前川__岩本____下川
____西野__宗近__長谷川___
________今村________



今治スタメン

______ヴィニシウス______
____横山______加藤潤___
弓場____新井_モスキオン__梅木
____加藤徹_福森__市原____
________伊藤________



前節に続き早々の失点で試合を難しくしてしまった讃岐と、
攻守両面で讃岐にスコア以上の力の差を感じさせた今治。
讃岐は今季最多の観客数を記録したホーム最終戦を飾ることが出来ず。
(今治からの大多数の来場に感謝)



讃岐。
この試合でも開始6分という早い時間帯の失点で幕開け。
シーズン最終盤での順位が示しているようにハッキリと格下のチームが
これをやってしまっていては、勝利の目は限りなく薄い。
今日の試合に関しては、この失点の時点で決まってしまった部分があると思う。

と言うのも。

内田の出場停止に伴い右WBに起用されたのがWBのイメージがまったく持てない下川であり、
ボランチは前節に引き続き前川がスタメンに名を連ねている状況であるので、
嵩にかかってこられた場合に耐え凌ぐだけの守備強度があるのか怪しいということが1つ。

もう1つは、これまで出場機会の少なかった選手が多く名を連ねているベンチメンバーでは
後半~最終盤にパワーを持って攻め込めるかが未知数であること。

1つ目の要素に関しては、
今治が落ち着いた試合運びを選択したことで杞憂に終わったが、
2つ目に関してはやはりパワーが発揮出来なかった。

もっと言うと、ベンチメンバー云々ではなく、
この日の讃岐の攻撃はほぼほぼ怖さが出せなかった。

右CBの長谷川を目一杯開かせて
守備強度に不安のある右WB下川をかなり高い位置へと押し出し、
「ウィークを隠しながら攻撃に繋げるんだ」という意図は見せていたものの、
(この工夫そのものは秀でたアイデアだと思う)
ほどなくこれを察知した今治に長谷川へ預けるパスコースを封鎖されて
右から右からという攻撃にはならなかったし、
川西、前川、岩本で保持こそ出来てはいたものの
今治守備陣の圧力を感じていたのか効果的な縦パスは出せず、
また、仕掛けへ繫がる1つ前のパスの段階で出し手と受け手に意図のズレが生じることも度々あった。
スリッピーなピッチ状況も影響したのかトラップが乱れる場面も多く、
前進出来てもその質が低い、あるいは時間がかかり過ぎてボックス付近に隙が無いという状況に終始していた。

試合がスコアレスで推移していたならば、
後方保持で相手を誘い出す選択肢が生まれた可能性もあったが
早々にビハインドを負ったためにこれも成らず。

画面越しに観ていた自分がそうだったように、
ピッチ上の選手たちも今治守備陣を崩すイメージが湧かなかったのではなかろうか。



下川。
不慣れなポジションゆえに難しさがあったと思うが、
後方で味方が保持している時にウラ抜けする駆け引きがあると良かったかなと思う。
その駆け引きがあれば
「足元で受けて、落としながら前に飛び出してリターンを貰う」形も
より成功しやすかったハズ。
今日の起用法であれば、2度3度とオフサイドに掛かったとしても
「それでヨシ。オフサイド上等。
 次、ウラでも足元でもいいから上手く受けよう」だった。






今治。
前回対戦時に受けた印象からまた少しサッカーが違っていて、
ボールを大事にするところろ早めにヴィニシウスに当てるところのバランスが
断然良くなっていた。
フリーマン的に左右に流れるわ降りて引き出すもするわの横山と、
横山が動いたスペースに進出して高い位置でこぼれ球のフォロー等を担う新井、
ヴィニシウスと入れ替わり(あるいは追い越して)最前線に飛び出す加藤潤、
引いて受けることもウラに抜けることもするヴィニシウス、
中盤の引き気味の位置で前後左右のハブになりつつ相手のクリアボールの回収も行うモスキオン…。
非常に良い組み合わせの5人だと感じた。

梅木、弓場の両WBは早々の先制もあってか無理に前に行くことはしなかったが、
守備に重点という感じでもなく
讃岐に勢いを持って押し込むんだという流れを作らせなかったし、
全体で押し込めている時の市原、加藤徹のミドルサードを越えて出ていくサポートも
タイミングが良かった。
(特に市原は攻撃能力も高いと思う)

選手交代を重ねる中で攻撃が個に頼るようになって行ったものの、
中盤から後ろの守備のバランスは崩れることが無く、
手堅い試合運びだったと言えるでしょう。

スコア以上の完敗でした。
昇格おめでとう。
我々が行くまでJ2で生き延びていてね。




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