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讃岐 1−2 長野
J3/第27節
(20/11/15:Pikara)
DAZN
讃岐スタメン
______重松__ブラウン____
____池谷______下川____
薩川______岩本______森川
____西野__竹内__ホヨン___
________服部________
長野スタメン
______吉田__佐野______
佐相______________三田
______坪川__東_______
水谷____浦上__広瀬____吉村
________小澤________
練度の高い攻撃で主導権を握る長野が2点のリードを奪うも、
与PKをきっかけに雰囲気が一変。
しかし昇格圏内を争うチームの守備はスコアまでは変えさせることは無かった。
讃岐。
連戦を鑑みてメンバーに手を加えたものの
やろうとするサッカーはきちんと共有出来ていた。
個人の技術や近いポジションの選手との連携という部分では
現在のレギュラーに遅れを感じさせることはあったものの、
別の選手と序列が入れ替わるというような内容では決してなかったと言える。
ただ、やはり遅れを感じさせる部分があるということが、
そのまま上位チームに対し抗う力に反映されてしまったのは間違いなくて、
「ベストメンバーならもう少し攻撃でやり返せただろうな」というのが
正直な感想である。
そして、例えベストメンバーであっても似たような試合展開ではあっただろう。
長野のところで書くけど、
そう思わせるくらいに攻撃に関する設計が見事で、
その練度は高く、配役も的確であったからだ。
個人について。
服部。
今季ではいちばん安定していたと思う。
大きなポカも無かったし、
(少しの判断の遅れを身体能力でどうにかしてると思った場面が幾つかはあった)
これが普段の実力ということでいいんだよね?
薩川。
だいぶWBに馴染んできたという印象。
もう少し個人で仕掛けても良かったと思う。
(そう思わせる高さできちんと受けることが出来ていた)
中村。
ビハインドで多少ポジション崩してでも相手ゴールに迫らなくては…というシチュエーションで、
今季いちばんのキレを披露。
これが出来る彼を、どうにかチームに上手く組み込みたいよね…。
昨季最終盤に見せたものは、やはりフロックではない。
長野。
守備のセットがそうだったので基本は4−4−2という考え方でいいと思うんだけど、
ここから坪川を除いて前の5人が流動的にポジションを変え、
そこにロングボールと左サイドアタックという攻撃の2つの軸をかけ合わせることで
讃岐を混乱に陥れていた。
ロングボールに対しては吉田が中央で1トップ状態になり、
その下で佐相、佐野、三田、東のうち2〜3選手がフォロー。
吉田の落としや競り合いのこぼれを拾って好機に繋げる。
左サイドアタックには2種類あって、
吉田が左サイド、アタッキングサードに入る辺りの高さに流れて
DFを背負いながら足元でボールを受け
積極的に前線に進出してくる左SB水谷や佐相のサイド奥への飛び出しを促すものと、
中盤から坪川、佐相、水谷らのボール回しで徐々に押し込んでくるもの。
いずれの場合でも最終的には水谷からクロスという形が多かったんだけど、
これに対し東、佐野、三田がしっかり飛び込む用意が出来ていて、
水谷はクロスの蹴り分けが可能、讃岐は人を捕まえるのが難儀という状況が出来上がっていた。
また、讃岐が跳ね返したボールに対して
3列目に控えていた坪川、CBの浦上がそれぞれ1列前まで積極的に拾いに出ることになっていて、
ここで回収しての二次、三次攻撃というのも多く見られた。
坪川は東との、浦上は広瀬との「縦関係」が明確で、
(CB同士で縦関係て!)
左DHの選手(とは言いつつ今日の坪倉は実質アンカー)が右HS辺りでセカンドの回収をするのは珍しくないけど、
左CBの浦上が右HSで讃岐の跳ね返しを回収する、カウンターの芽を摘むという場面が何度もあったのは
非常に練られた設計であると評するしかない。
スコアが1−2になってからはかなり受けに回ってしまったものの
讃岐に対して決定機は作らせなかったし、
前回対戦時(第17節)に個別にコメントを書いた3選手がこの日のスタメンには1人も名を連ねておらず、
それでいてこの内容を披露出来るのだから、
個人でもチームとしてもレベルの高い、シンプルに強いチームだということだよね。
攻撃を期待して78分に投入したMF上米良を、
慎重に慎重を期すために90分で下げてDF喜岡に代えた采配には
昇格への執念を感じました。
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