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F東京 3−1 清水
J1/第22節
(20/10/14:味の素)
DAZN



F東京スタメン

田川______永井__オリヴェイラ
_____安部____三田_____
________高萩________
小川___オマリ__森重___中村拓
_________林________



清水スタメン

_______ドゥトラ_______
___ジュニオ____金子_____
西澤____鈴木__西村____奥井
_アウグスト__六平__ヴァウド__
________梅田________



自分たちのスタイルをしっかりと表現して危なげなく勝利したF東京と、
志していたハズの部分も表現出来なかった清水。



F東京。
3人の誰もが守備のスイッチを入れられカウンターの急先鋒になれる、という
3トップの特徴を活かしたサッカー。
3センターがカバーする範囲が広過ぎるのではという問題を抱えていたと思うのだけど、
それぞれの運動量に加えて時折田川が引き気味で仕事をするなどして
上手くスペースを埋め、強度も保っていた。
遅攻の際には2CB+1(高萩)ないし2(安部が加勢)でビルドアップを開始し、
右の中村拓を活かすイメージ。
(左の小川は自重していたが、右に中村帆らが入れば左肩上がりのパターンもあるだろう)

清水の出来は考慮する必要があるけど、どの局面においても無理をしている印象が無かった。

東が長期離脱中、橋本と室屋が移籍で去り、
にも関わらずACLもルヴァンも残してる過密日程の中で、
U-23でギラギラを放っていた選手を組み込みながら
この完成度に辿り着いている長谷川健太監督は称賛に値すると思う。

個人的に好きなのは3センターのバランスで、
高萩、安部、三田の誰もがどの位置でもどんな仕事も出来て、
それぞれが気を利かせてやるべき仕事を率先して行っていること。
単純な1対1でボールを狩るとか(橋本)、圧倒的な運動量で圧力をかけるとか(東)、
大きな武器を携えた選手の組み合わせでなく、
(いや、高萩のワンタッチとか三田の左足は武器だけれどさ)
何でも出来る選手が3人集まって組んでいるのが、とても良い。






清水。
良い立ち位置からボールと人が動くサッカーを目指してシーズンインしたと思うんだけど、
怪我人による台所事情の苦しさがあるにしても
(ヘナト・アウグスト、六平、ヴァウドの3バックには驚かされた。
 ファン・ソッコと立田が負傷離脱しているらしい)
その志とは遠い位置にある内容だった。
今季観たのは第3節のC大阪戦第15節の広島戦なんだけど、
後方のぎこちなさはダントツだった。
志向したサッカーからすれば、急造3バックであることは言い訳にならないと思う。
3+1(西村)と金子辺りが降りながらHS受けすることで前進しようと試みていたけれど、
F東京の最前線が「清水の最後尾には持たせておけばいい」としたこともあって
上手く行ったとは言い難く、
それならWBを使ってとなるとことだが、西澤と奥井は前進にはほぼほぼ関与せず。
可変して相手を動かすようなこともないし、
一言で「深刻」という感じでした。

何とか相手陣内に運んでも、
ビルドアップ同様に相手を動かすアクションが見られず、
ブロックの外側でU字にボールを回す時間の長いこと。
時折右サイドで奥井がフリーになった時の彼のクロスと、
カルリーニョス・ジュニオもしくはジュニオール・ドゥトラが
2〜3人に囲まれているのを強引に突破するかでしか
好機らしきものに繋がらなかった。

採用したフォーメーションと人の配置にも疑念があって、
左サイドでボールを持って仕掛けたい西澤の、
効果的なドリブルのコース上にカルリーニョス・ジュニオを配しておくのは…。
二人のコンビネーションがあるわけでもないし…。
ウラ抜けやサイド奥へ流れていく狙う選手もいないので
センターサークルの幅の中でF東京の守備陣が全員を視界に入れられる状況で
ジュニオール・ドゥトラ、金子、カルリーニョス・ジュニオ、鈴木が渋滞を起こしているし…。

人が動かないのは攻撃面ばかりのみならずネガトラの場面にも見受けられて、
ジュニオール・ドゥトラ、カルリーニョス・ジュニオ、鈴木辺りは
F東京のCBや3センターのプレーをラクにさせていた。

また、前からの守備も自陣にセットしてもこれという約束事が見られなかった。
自陣では何となく5−4−1になってるんだけど、
度々左サイド高い位置で中村拓をフリーにしていたし…。

うーーーん、これでは厳しい。




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